寒い季節になるとパチパチする静電気、なんとかならないかしら?
静電気は温度が25℃以下で乾燥して湿度が20%以下になっている時期が特に起こりやすいのです。
乾燥肌の私は、冬に静電気のパチパチがすごいのですが、夏でも時々あってビックリします(笑)。
車に乗るときはもちろん、買い物に行ってもカートや陳列棚に触っただけでもパチってなるのです!
静電気が起きにくい素材は綿や麻、絹、皮などがあり、それらは自然に存在するので「天然素材」と呼ばれています。
静電気の起きやすい素材と起きにくい素材があるので、服の組み合わせを工夫するだけで静電気を軽減することができるでしょう。
この記事では、静電気の起きにくい服の素材の組み合わせや、静電気を防止してくれるアイテムを紹介していくので、静電気に悩むあなたは必見!
静電気が起きにくい素材は綿や麻!!環境にも注意しよう
人間の身体も服も、おもちゃやノートにも、見えないですが電気は溜まっています。
通常はプラスとマイナスの電気量が同じ、つりあった状態になっているのでなにも感じません。
摩擦などの外部からの力が加わることで、プラスとマイナスの電気量のバランスが崩れることがあり、それがパチパチする「静電気」となるのです!
静電気が起きにくい素材は綿や麻、絹、皮などの「天然素材」と言われるものになります。
どんな素材を組み合わせれば静電気が起きにくいのか、覚えておいて損はないですよ。
衣類の素材でも起きやすさが違う!帯電列の表で確認
電気を溜めていることを「帯電」と言いますが、「帯電列」とは、それぞれの極性に帯電しやすい物質の順番を示したもののことです。
帯電列中の2つの物質がこすり合わされたとき、プラス側のものがプラスに、マイナス側のものがマイナスに帯電しやすい、ということになります。
衣類の素材で静電気が起きにくい素材、起きやすい素材を帯電列の表で確認していきましょう。
左に行くほどマイナスの電気を帯びやすいもの、中間にあるものは帯電しにくいもの、右に行くほどプラスに帯電しやすいものになります。
接触や摩擦があったときに、帯電列の表で近い位置にあるものは帯電量が小さく、遠い位置にあるものは帯電量が多くなるのです。
表を見ると、「麻」「綿」「絹」「皮」が帯電しにくい天然素材だということがわかりますね。
綿などの天然繊維は、吸湿性が高く、水分を含みやすいので静電気が自然に放電されます。
化学繊維は水分を保持していないため、静電気が起こりやすい素材なのです。
服の素材の表示を見るのが日課になりそうだわ。
いやなパチパチ!静電気が起きやすいのは寒い季節
いやなパチパチする静電気が起きやすいのは、気温25℃以下、湿度20%以下の環境だと言われています。
そして、静電気を「溜めやすい人」と「溜めにくい人」がいますが、その原因として水分量の違いが関係してくるのです。
<静電気を溜めやすい人>
肌の水分量が少ない乾燥肌
<静電気を溜めない人>
潤いのあるしっとり肌
体に静電気が溜まっていると、金属などを触ったときにいっぺんに放電してパチッとなってしまうのです。
それでは早速次の項目で、あなたを悩ませる静電気が起きにくい服の組み合わせを紹介しているので見ていきましょう。
静電気が起きにくい組み合わせで冬を快適に過ごそう♪
冬場に静電気が起きやすいのは、寒い中で、さまざまな素材の衣類を重ね着することも原因の一つです。
素材の違った服同士がこすれ合って静電気が起きてしまうのです。
静電気が起きないように、普段から静電気の起きにくい組み合わせを知って、毎日の服のコーディネイトを楽しみましょう♪
静電気の起きにくい組み合わせを覚えておくと便利
綿や麻、絹、皮などは、先ほどの帯電列の表を見てもわかるように、電気を帯びにくい素材です。
一番あなたの身体に触れている時間の多い下着などに、電気を帯びにくい素材を選ぶといいと思いますよ。
静電気の起きにくい組み合わせの、具体的な例を挙げていきます。
そして、静電気の起きやすい組み合わせはこちらです。
冬についついやってしまう組み合わせは、静電気の起きやすいものだったのですね。
服を買うときにはデザインで選ぶ場合が多いと思いますが、静電気が気になる場合は素材も意識してみると、静電気が起こるのを防ぐことができます。
帯電列を考えながら肌に触れる部分には天然素材を!!
肌に触れる部分は天然素材、同じ帯電列の素材を選ぶことでも静電気は起きにくくなります。
静電気が気になる場合、普段から衣類のコーデネイトの際にちょこっとだけ組み合わせを意識するだけで、静電気のストレスをグッと減らすことができますよ。
1.ウール・ポリエステル・混紡素材×綿
寒い季節になると、パチパチは気になるけれどセーターやおしゃれな洋服を着たいですよね。
そんなときは、帯電しにくい綿素材の服と組み合わせると静電気が軽減されますよ。
綿は、Tシャツやニットセーター、カーディガンなど幅広く使われていて、コーデュロイなどの冬らしい素材感のものもあります。
2.同じ素材同士を組み合わせる
同じ素材や同じ帯電列、つまりマイナス同士やプラス同士になる組み合わせで着れば、静電気を防止することができます。
アクリルのセーターを着るときに、同じ帯電列の素材のブラウスを組み合わせるなど、工夫するといいでしょう。
特に、アクリル、ポリエステルは静電気が起こることで毛玉も発生しやすくなるのです。
3.小物との組み合わせに注意
冬になると、いろいろな小物の出番が増えますよね。
フワフワのバッグ、マフラーや帽子など。
小物の素材によっても静電気が発生しやすくなってしまうのです。
髪の毛はプラスに帯電しやすいという特徴があります。
帽子やマフラーは髪の毛に触れてしまうので、ウールなどの天然繊維を選ぶのがベスト!
冬になると履く機会の多くなるタイツやストッキング。
これも静電気を感じやすいものになりますが、タイツによく使われるナイロンと、ボトムスに多いポリエステルは相性が悪いのです。
そこで活躍するのが「綿のペチコート」で、綿素材が帯電しやすい素材動詞のつなぎ役をしてくれますよ。
静電気防止加工のタイツも販売されているので、探してみるのもおすすめです。
下着類も帯電しにくい綿素材などの天然繊維がおすすめなのです。
静電気が起こってしまうと、お肌の乾燥も招くことになるので悪循環になってしまいます。
なるべく静電気を起こしたくないですよね。
静電気が起きにくい服がなくても大丈夫!予防策を紹介
静電気が起きにくい組み合わせで毎日服を決めれば大丈夫!
そうは言っても、その日に着たい服、着なければいけない服など、どうしようもないことがありますよね。
そんなときは洗濯の仕方に注意したり、スプレーやキーホルダーも試したりしてみてください。
静電気を軽減するために普段から気をつけることや静電気を逃がす方法、役立つアイテムを3つ紹介します。
こちらの記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
室内の温度や湿度など乾燥に気をつける対策をしよう
冬場に静電気が起こりやすいのは、湿度が低く、空気が乾燥しているから。
水分が多いと電気は空気中に逃げやすいのですが、乾いた空気の中では帯電した状態が長く続くため、静電気が起こりやすくなります。
冬場は静電気が起こる環境がそろっているのですね。
これまでに挙げた対策以外の身近な予防策を紹介します。
1.部屋の加湿をする
空気中の水分が増えれば、静電気が生じても自然に放電されやすくなります。
2.肌の保湿をする
ハンドクリームを塗って保湿をするだけではなく、全身を保湿することでより静電気対策もできて、肌の乾燥も防げるので一石二鳥ですよ!
洋服に隠れているお腹まわりや腰、背中も塗れるようだったらケアしましょう。
3.体を洗いすぎないこと
体の汚れをきれいに落とさなきゃ、と体をごしごし洗っていませんか?
強くごしごし洗ってしまうと、皮脂膜まで落ちてしまい、かえって肌の乾燥を招いてしまうのです。
4.湯船の温度は40℃以下にする
あまり暑いお湯につかると、皮膚を守っている皮脂膜やセラミドを溶かしてしまい、乾燥肌の原因になります。
冬の寒いときには物足りない感じがしますが、ちょうどいいお湯の温度は40℃くらいです。
誰でもできる♪よく耳にする簡単に静電気を逃がす方法
一般的に、静電気が起きないようにするためによく言われることをまとめました。
- ドアノブを触る前に地面を触る
- ゴム底スニーカーをはかない
- 保湿する
- 水分をたくさん摂る
- 柔軟剤を混ぜた水を衣類にスプレーする
- グッズを使う
1つ目の「地面を触る」というものは、実際には電気は流れているのですが、電気の流れる速度がゆっくりなので、痛みは発生しません。
他にも触ると電気がゆっくり流れるものはあります。
- コンクリート
- アスファルト
- 木の壁
- クロス紙
などが挙げられます。
金属を触る前に地面や壁にタッチするだけでも、静電気のパチパチを予防できそうですね。
これとは逆に、ガラスやゴムは電気を通さないので、ゴム底のくつなどを履いている場合は、体の中の電気がなかなか逃げられなくなります。
壁や床に触ると静電気を逃がせますが、衛生面を考えて触りたくない場合もありますよね。
そんな場合には、3つの対処法を紹介しているので参考にしてみてください。
柔軟剤に含まれる界面活性剤が電気を逃がしてくれる
普段は衣類を洗濯した際に、やわらかい仕上がりになることや、良い香りがすることで柔軟剤を使うことも多いと思います。
洗濯の際に使う「柔軟剤」には界面活性剤という成分が入っていて、衣類の表面を滑らかにしてくれるので「摩擦」が起きにくいのです。
柔軟剤の成分は、繊維の表面に電気を外に逃がす(放電)層をつくり、電気を逃がして静電気を溜まりにくくしてくれます。
洗濯物の量に応じて、柔軟剤の量も用量を守って使用しましょう。
この「ヤシノミ柔軟剤」は肌への摩擦を減らし、静電気を防止してくれるのでおすすめです。
ヤシノミ由来の成分なのでお子さんにも安心して使うことができますよ。
静電気&花粉ガードスプレーはいつの季節も大活躍♪
静電気だけでなく、花粉も予防できる「静電気&花粉ガードスプレー」は、冬だけでなく春や秋の花粉の季節にも大活躍です!
300ml入りの業務用ではありますが、1着あたり6回の噴射で、62着分使用ができます。
車のシートやセーター・ニット、スカートのまとわりつきにも使える優れもの!
持ち歩きをするにはちょっと大きすぎるのがデメリット。
玄関に置いて、1日1回お出かけ前にさっとひと吹きするのもいいですね♪
容器を軽く振り、衣類から10㎝ほど話して衣類同士がこすれ合う部分にスプレーします。
ホコリや花粉を予防したい場合は、衣類の表側にもスプレーしてくださいね。
クリーニング屋さんも使っているスプレーなので、静電気が起きにくい安心感もありますね。
静電気除去キーホルダーはカバンやカギと持ち歩ける
ELEBLOの静電気防止キーホルダーは、静電気除去能力の高い糸を使用しています。
全長15㎝ほどの大きさで、扱いやすく持ちやすい大きさです。
ドアノブなどにキーホルダーをタッチするだけで、素早く静電気を除去してくれますよ。
レディースとは書いてありますが、色も5色から選べるシンプルなデザインなので、ペアで使うこともできます。
こちらは、静電気が起きにくいというより、静電気を逃がすアイテムですね。
まとめ
- 静電気が起きにくい素材は綿や麻、絹、皮などがあり、それらは「天然素材」と呼ばれている
- 衣類の素材で静電気が起きにくい素材、起きやすい素材を帯電列の表で確認しよう
- 静電気が起きやすい条件は、気温25℃以下、湿度20%以下の環境だと言われている
- 普段から静電気が起きにくい服の組み合わせを知って、毎日の服のコーディネイトを楽しむこと
- 服を選ぶときは同じ帯電列の素材を選んだり、肌に触れる部分は天然素材を選んだりするといい
- 地面や壁を触る対処法は、実際には電気が流れているが、電気が流れる速度がゆっくりだから痛みを感じない
- 乾燥していると静電気が起こりやすいので、空気中の水分量を増やすために加湿することを心がける
- 素材で服を選べないときは柔軟剤やスプレー、キーホルダーなどの静電気除去してくれる道具を使うこともできる
冬のいやなパチパチ、できることならなくしたいですよね。
静電気を気にせずおしゃれも楽しみたい、そんなときにはスプレーやキーホルダーもおすすめです。
日頃から少しずつ注意することで、静電気が起きにくい状態にすることができるので、ぜひ実践してみてください。
静電気の逃し方について詳しくまとめた記事もぜひ読んでみてくださいね。