ブラックベリーは育てやすいって聞いたけれど、本当?
ブラックベリーは育て方が簡単で、プランターでも育てられる強い果樹なので初心者にもおすすめです!
果樹と聞くと、大きな木を想像しますが、プランターで育てたブラックベリーは、樹高が人と同じくらいなので、家庭菜園にも適していますよ。
種類も多く、甘さや大きさが品種によって違いますが、私は甘みが強いものをよく食べています。
しかし、育てやすいブラックベリーでも、育て方が悪いと病害虫が発生したり、実のつきが悪くなったりしてしまいます。
本記事では、プランターで育てるときに必要な環境や剪定まで紹介しているので、育て方がまだ分からない人は、ぜひ参考にしてみてください。
美味しい食べ方や保存方法も一緒に覚えて、新鮮なブラックベリーを最後まで堪能しましょう♪
ブラックベリーの育て方でプランターへの植えつけ方法
ブラックベリーはとても丈夫で、プランターや鉢を使った育て方ができ、種類が豊富なので初心者でも栽培を楽しめる果物です。
ラズベリーと同じ種類の、約1.5〜3mの樹高になる果樹で、果実は未熟な赤色から食べごろの黒色へと変化します。
ブラックベリーはラズベリーよりも甘くて食べやすく、栄養価がとても豊富です。
女性に嬉しい効果がたっぷり入ったブラックベリーは、実が柔らかいのでお店では「冷凍」で販売されています。
家庭でプランターに植えて育てれば、新鮮な生のブラックベリーを食べることができるので、チャレンジしてみましょう♪
寒さや暑さに強い果樹!ブラックベリーの基本情報
耐寒性も耐暑性もある丈夫な果樹ですが、まずはブラックベリーの基本情報を知っておきましょう!
野バラに似た、白や薄ピンクの小さなお花が咲くので、花姿を楽しむこともできますよ♪
園芸分類 | 果樹 |
形態 | 低木・つる植物 |
原産地 | アメリカ・ヨーロッパ |
草丈・樹高 | 1.5〜3m |
受粉木 | 不要 |
花色 | 白・ピンク |
開花時期 | 5月〜6月 |
収穫時期 | 7月上旬〜8月中旬 |
耐寒性 | 強い(北海道などの寒冷地△) |
耐暑性 | 強い |
私の実家でもプランターで育てており、初夏になると新鮮で栄養満点なブラックベリーが、ヨーグルトと一緒に出てきて、とても美味しいです。
耐寒性・耐暑性ともに強く、育て方も慣れてしまえば楽ちんです。
耐寒性はありますが、北海道などの寒冷地レベルの寒さには耐えられないので要注意です!
育てる環境が北海道や寒冷地の場合、冬は室内でブラックベリーを管理します。
寒冷地でも育てやすい、耐寒性の強い品種も出回っているので、諦めずにチャレンジしてみましょう!
ブラックベリーは種類豊富!品種の選び方とおすすめ4選
ブラックベリーは色々な品種が販売されており、味にも個性があるので、気になった苗を買ってプランターや鉢植えで育ててみましょう。
育て方は簡単ですが、初めてのときは「苗」から育てると失敗も少ないですし、実がなったら乾燥させることで種子もゲットできますよ♪
ネット通販でも苗が販売されているので、育て方が簡単でプランターでも栽培ができる、おすすめのブラックベリー4選を紹介していきます。
「ソーンフリー」ブラックベリーでトゲなしの代表品種
「ソーンフリー」は生育旺盛で実のつきも良く育て方も簡単なので、初心者でも安心して育てられるトゲなしのブラックベリーです。
生育には多くの水が必要なので、保水性と水はけの良い土壌を用意しましょう。
トゲなしタイプなので、より育てやすいのも嬉しいポイントですね。
実りすぎて食べきれない年もありました!
ブラックベリーの代表品種で超豊産型なので、苗選びに悩んでいるときにもおすすめの品種です。
「サタン」他の品種より早く熟し色鮮やかな実が特徴
「サタン」は一般的なブラックベリーより早く熟す早熟品種で、色鮮やかさとジューシーな実が特徴のトゲなし品種です。
名前のインパクトも抜群ですが、実のサイズも通常より1.5倍と大きいので食べごたえも抜群!
北アメリカ原産でキイチゴ類の仲間です。耐寒性はあまり強くないですが、夏の暑さにはとても強いブラックベリーです。
種が少ないので、生食にも向いています♪
比較的暖かい地域にお住まいなら、ジューシーで大粒ブラックベリーのサタンもおすすめの品種です。
「トリプルクラウン」3拍子のバランスが整った優良品種
「風味」「生産性」「樹勢」の3拍子が揃い優れていることから、「トリプルクラウン」という名前がついた優良品種のブラックベリーです。
ブラックベリーの中でも人気の品種となっており、魅力的な3つの特徴があります♪
名前だけでも気になるのに、特徴まで見ると一度は食べてみたくなりますね!
初心者から既に栽培をしている方まで、幅広く好まれているおすすめの品種です。
「ボイセンベリー」ラズベリーとの交配種で程よい酸味が特徴
「ボイセンベリー」はブラックベリーにラズベリーなどを交配して生まれたトゲなし品種です。
トゲなしなので扱いやすく、1本でよく実をつけます。
また、ブラックベリーのコクのある甘さと、ラズベリーの爽やかな酸味の両方を持ち合わせています♪
ぶどうよりも柔らかくて、ラズベリーよりも硬いという独特な食感もクセになります。
丈夫で豊産性があり、酸味も兼ね備えたブラックベリーを育てたいときは、こちらがおすすめです。
育てる環境は置く場所を意識!適切な土や肥料も知ろう
上手な育て方には、ブラックベリーを育てる場所や土、肥料なども知っておくことが大切です。
今回は、プランターや鉢を使った育て方を紹介していきますので、家庭菜園の参考にしてみてください♪
1:育てる環境とプランターでの植え替え
日当たりによって花数と収穫できる実の数が変わるので、日当たりと風通しの良いところで育てましょう。
ただし、日が強すぎて極端に乾燥する環境にしてしまうと、枯れる原因にもなるので控えましょう。
また、「プランターや鉢のサイズ」は、生長力も強いので最終的には大きめのものを選ぶ必要があります。
鉢やプランターで育てていますが、人と同じくらいの高さのブラックベリーになりました!
最初は小さめのプランターや鉢植えからスタートし、数年後に大きいサイズへと植え替えをしていきましょう。
ブラックベリーの植え替えは、「2年に1度」を目安でおこないます。
もしも1年たって既にプランターの下から根っこが出てきていたら、1年目でも大きいプランターに植え替えてあげましょう。
植え替えの容器を選ぶポイントは2つです。
- 2年目頃の植え替えでは10号鉢あたりがおすすめ
- 丸型の鉢より、プランターの方が横に長いので混雑しにくい
まだ栽培に慣れていないときは、プランターで育てた方がより育てやすいかもしれません。
植え替えは大変な作業ですが、来年多くの実をつけてもらうためにも、しっかりとおこないましょう♪
2:植えつけ
ブラックベリーの育て方で大切な「植えつけ」の時期は、落葉する11月下旬から2月が適しています。
栽培カレンダーでブラックベリーの1年間の流れを確認してみましょう。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
植えつけ/植え替え | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||
開花 | ○ | ○ | ||||||||||
収穫 | ○ | ○ | ||||||||||
剪定 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||
肥料 | ○ | ○ | ○ |
植えつけるときは、茎が倒れないように支柱を立てて紐で結びましょう。
バラ用の支柱を使うとコンパクトに育つのでおすすめです。
3:土と水やり
すでに調合されている「果樹や野菜用の土」「花と野菜の土」などを使ってもブラックベリーを充分に育てることができます。
自分で土を作る場合、「赤玉7〜8割」「腐葉土2〜3割」の配合で作りましょう。
ピートモス100%でも育つので、土選びが簡単なところも初心者に優しい果樹ですね♪
土は持ち帰りが大変なので、ネット通販で苗と一緒に購入するのもおすすめ!
プランターや鉢の底には「鉢底石」を敷くと水捌けがよくなりますよ。
また、ブラックベリーの水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりとあげます。
少しの乾燥は耐えられますが、夏場の水切れには気をつけましょう。
4:肥料
「肥料」はプランターや鉢植えのときの育て方として、必要なアイテムなので「年に3回」与えます。
土の上からパラパラ撒くタイプが、家庭菜園ではよく使われています。
休眠を終える「2月」・実が成長する前の「6月」・収穫終わりの「9月」に有機質肥料を与えましょう。
このひと手間をしっかりおこなうことで、より多くの実をつけてくれますよ♪
ブラックベリーの育て方で剪定から収穫までのポイント
ブラックベリーは、新しく伸びたツルに次の実がなるので、収穫を終えた古いツルは「剪定」し、新しい芽をより多く伸ばしてあげる育て方が良いでしょう。
また、病害虫にも強いブラックベリーですが、育て方次第では「虫」や「カビ」が発生するので、注意が必要です。
順調に実をつけたら、美味しいブラックベリーを収穫しましょう!
こちらでは、剪定の時期や気をつける病害虫、収穫のベストタイミングについても紹介しているので、育て方の参考にしてみてください♪
ブラックベリーの剪定は来年実をつけるために必須!
剪定のタイミングは、年に2回あります。
冬の剪定(12月〜2月)
冬は、次の夏に備えてブラックベリーがお休みをしている期間です。
伸びすぎている枝を1/3くらいに剪定して、脇枝を増やすことで実のつきがよくなります。
ツルの本数が多いと感じたときは、細い枝や弱々しい枝を根元から剪定しましょう。
また、茎の先が枯れてしまっているツルも剪定して、脇枝を出すお手伝いをしてあげると、より良い成長に繋がります♪
夏の剪定(7月〜9月)
収穫が終わってからが、夏に剪定をおこなうタイミングです。
実がついた後の枝は、年内に株元から枯死してしまうので、付け根から剪定します。
最初は抵抗があると思いますが、また新しい目が出てくるので安心してくださいね。
ブラックベリーが来年も多くの実をつけられるよう、剪定でサポートをしてあげましょう♪
病害虫に強いブラックベリー!湿気や風通しには要注意
ブラックベリーは、病害虫に強い果樹なので害は少なめですが、環境が悪いと「虫」や「カビ」が発生するので注意をしましょう。
湿った環境で育てると、「カイガラムシ」がつく場合があります。
また、風通しが悪いと「灰色かび病」にかかることがあるので適切な環境で育てるように心がけましょう。
病害虫には早期発見が大切なので、水やりのときに近くでしっかり観察をしてあげるといいですね。
初夏は収穫の時期!ポロっと自然に取れるときがベスト
初夏の7月上旬〜8月中旬は待ちに待った収穫の時期です。綺麗な実がなっていても焦らずにベストタイミングで収穫しましょう♪
青くて小さかった実が、赤色へと変化し最終的には黒色に熟します。
赤色のときに収穫をしてしまうと酸っぱい状態で、逆に黒色になってから時間が経ちすぎると地面に落ちてしまいます。
手で触って「ポロっと自然に取れるとき」が収穫のベストタイミング!
数日で甘さはかなり変化するので、気になる実があったら優しく触ってチェックしてみましょう。
また、収穫した実は濡れると傷みが早まります。
できるだけ「雨の日」は避けて、「晴れた日」の朝などに収穫をしましょう。
夏休みの期間でもあるので、お子さんと一緒に収穫を楽しむのも素敵ですね♪
また、冬までブラックベリーの実を収穫せずに乾燥させると、種子を採ることもできます!
収穫した種から育てるときは、暖かくなる3月ごろに種まきをして、水を切らさないように気をつけて栽培してみましょう。
ブラックベリーの食べ方4つ♪フレッシュな味を堪能!!
上手な育て方でブラックベリーを栽培したあとは、色々な方法で美味しくいただきましょう!
ヨーグルトやパンケーキと一緒に食べたり、大量に収穫できてすぐに食べきれないときは、冷凍保存やジャムを作ったりすることもできます。
また、新鮮な野菜と一緒にサラダにすることもできますよ。
こちらでは、ブラックベリーの美味しい食べ方や保存方法、ジャムのレシピを紹介していきますので、ぜひご活用ください♪
採れたては最高の美味しさ!食べる直前に流水で洗おう
やはり一番のおすすめは「採れたてをそのまま食べること」です♪
収穫したブラックベリーは流水で浸けておけば、アリや小さな汚れも浮かび上がってきます。
すぐに食べないときには、そのまま冷蔵庫へ入れて、食べる直前に流水で洗いましょう。
私はヨーグルトにのせて、バナナや他のフルーツと一緒に食べるのが好き!
育て方も食べ方も簡単で、美味しく栄養をとれるブラックベリーは朝食にもピッタリですね♪
ブラックベリーと野菜のサラダで食卓を華やかに彩る♪
果物と野菜で「サラダ」を作ってみると思いがけない味に出会え、見た目も華やかなのでパーティーや食事の彩りにぴったりの食べ方です♪
今回はブラックベリーにも合う、おすすめのドレッシングレシピを紹介します。
- ①レタスやベビーリーフなどの葉もの野菜を洗い、水気を切っておく
- ②◎の材料を混ぜ合わせて、ドレッシングを作る
- ③お皿に洗った野菜と、ブラックベリーやラズベリーをのせて、ドレッシングをかけたら完成
野菜や果物の他に、生ハムやチーズのトッピングもおすすめです。
他にも美味しいドレッシングは自分で簡単に作れるので、ブラックベリーと自家製ドレッシングのサラダを楽しんでみてください♪
早く傷んでしまうブラックベリーは冷凍保存がおすすめ
収穫後ブラックベリーはすぐに傷みはじめてしまうので、すぐに食べないときは冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存のやり方は、洗わずにそのままジップロックなどに入れ、空気を抜いて冷凍するだけです。
実が潰れないように、ゆとりを持って袋に入れましょう。
食べるときには冷蔵で解凍するか、氷水に浸けて解凍して、美味しく味わってくださいね。
ブラックベリーがたまったらジャムにも挑戦してみよう
旬の果物で作ったジャムは格別ですよね♪冷凍のブラックベリーがたまってきたら、自家製ジャムに挑戦してみましょう!
- ①ブラックベリーを大きい鍋に入れ、上からきび砂糖を入れてかき混ぜたら30分放置する
- ②弱火にかけて、木ベラで実を潰しながら混ぜる
- ③沸騰したら5分煮て火をとめ、水分を飛ばすようによくかき混ぜる。2分程度かき混ぜたら蓋をしないで30分放置する(A)
- ④火にかけて焦げないようにかき混ぜ、沸騰したら火を止め、水分を飛ばすようにかき混ぜたら放置する(B)
- ⑤好みの濃度になるまで(A)(B)の行程を繰り返す
- ⑥好みの濃さに変わったら、火をとめてレモン果汁を入れてかき混ぜる
- ⑦種が気になるときは、ザルで濾す
- ⑧濾したジャムを清潔な瓶に入れたら完成
甘めのジャムが作りたいときは、砂糖を増やしてみましょう。
上手な育て方で栽培したブラックベリーを、ぜひ自分好みの美味しい自家製ジャムに変身させてみてください♪
まとめ
- ブラックベリーはとても丈夫で、プランターや鉢を使った育て方ができ、種類が豊富なので初心者でも栽培を楽しめる果物
- 育てやすい王道の品種、「ソーンフリー」や「トリプルクラウン」は初心者にもおすすめ
- 変わり種の「サタン」や「ボイセンベリー」は風味や大粒の食感を味わえる
- 最初は小さめのプランターからスタートして、最終的には大きいプランターで育てる
- 「日当たり」や「風通し」の良い環境で育て、水やりは表面が乾燥したらたっぷりと与える
- すでに調合されている「果樹や野菜用の土」「花と野菜の土」などでも充分に育つが、プランターで育てるときは「年に3回」肥料も与える
- 年に2回「剪定」をして、新しい芽をより多く伸ばしてあげる育て方が、次の収穫までに多くの実をつけるポイント
- 病害虫に強い果樹なので害は少なめだが、環境が悪いと「虫」や「カビ」が発生するので注意
- 7月上旬〜8月中旬の収穫時期には、黒色の実を手で触ってみて、ポロっと取れたら美味しいベストタイミング
- 収穫したブラックベリーは食べる直前に流水で洗い、ヨーグルトやパンケーキに添えたり、サラダにしたりと楽しみ方も豊富
- 収穫量が多ければ冷凍保存にしてみたり、自家製ジャムを作ったりするのもおすすめ
プランターや鉢を使った家庭菜園で、果樹を育てられるのはとても楽しいですね。
育て方は簡単ですが、肥料や剪定などのお手入れは忘れずにおこない、より多くの実をつけてくれるようにサポートをしてあげましょう。
美味しいブラックベリーをプランターで育てて、家族で栄養満点の新鮮な果物を堪能してみてくださいね♪