ケーキを買った時や生物を買った時についてくる保冷剤、気付くと冷凍庫の中にたまってしまっていませんか?
その保冷剤、いざ捨てるとなると何ゴミだろうって思いますよね。
多くの市町村では、保冷剤は可燃ゴミで捨てられるんです!
ですが、基本的には住んでいる自治体に分別方法を確認してもらうのが一番です。
気になる保冷剤の中身が何かというと、水分と高吸収性ポリマーでできています。
この高吸収性ポリマーは、間違った捨て方をすると排水管を詰まらせてしまう危険があるんです。
さらにいらなくなった保冷剤を再利用することもできるんです。
芳香剤やキャンドルスタンドなどにも使えば、香りを楽しんだり害虫対策したりできますよ♪
こちらの記事では保冷剤は何ゴミに分別するのか、またいらなくなった保冷剤の意外な活用方法7つを紹介します。
保冷剤は何ゴミ?基本的には可燃だが自治体によって不燃!
保冷剤は何ゴミに分別するのか、自分の市町村の分別方法を知らない場合もありますよね。
薄いプラスチックやビニール袋などを可燃ゴミに分別する市町村の場合、保冷剤も可燃ゴミに分別できます。
ですが市町村が保有する焼却施設の性能によって、プラスチックやビニールが焼却できず、不燃ゴミに分別しなければならないことも。
もちろんコンパクトな袋状の保冷剤と、プラスチックケースの保冷剤とでも分別が変わります。
この項目では何に分別するのか、また不燃ゴミになる場合の理由など解説します。
保冷剤は基本可燃ごみで捨てられる
薄いプラスチックやビニール袋などを可燃ゴミに分別する市町村の場合、保冷剤も可燃ゴミに分別できます。
常温で溶かした状態にし、袋を破いたりせずそのままゴミ袋に入れて出します。
凍ったままではゴミ袋を破損させてしまう可能性もあるので、溶かしておくといいですね!
保冷剤には高吸収性ポリマーだけでなく、中にはエチレングリコールなど危険とされる成分が入っているものも。
ですから袋の中身を取り出さずに、そのまま破棄しましょう。
ちなみにプラスチックケースに入っている保冷剤の場合、多くは不燃ゴミに分別します。
保冷剤に使われている素材や大きさによって、市町村ごとに分別が変わるので確認することも大切ですね。
保冷剤は何ゴミで捨てるのか自治体別の違い
例えば私の住んでいる千葉県を例に、市町村による分別の違いをみてみましょう。
可燃ゴミ | 千葉市、香取市、我孫子市、船橋市、市川市、柏市(プラスチックケースタイプは不燃ゴミ) |
不燃ゴミ | 守谷市、鎌ヶ谷市、取手市、流山市 |
千葉県の中でも、可燃ごみ・不燃ごみと分け方が異なっていますが、東京都や他の都道府県も市町村によって分別方法が異なっていました。
可燃ゴミ | 名古屋市、横浜市、大阪市(普通ごみ)、福山市、京都市、長崎市 |
不燃ゴミ | 広島市 |
何で自治体で分別方法が違うの?
自治体によって分別方法が違うのには、以下のような理由があります。
- 新しい焼却炉を持っている自治体は、プラスチックやビニールを焼却する際ダイオキシンを出さずに高温焼却ができるので可燃ゴミ扱いになる
- 逆にプラスチックの焼却設備が整っていない自治体では不燃ゴミになる
市町村が保有しているゴミの焼却施設の性能が関係しているんです。
もしビニール袋や食品包装用フィルムなどを不燃ゴミに分別する市町村の場合、保冷剤も不燃ゴミの可能性があります。
食品包装用フィルムを「プラスチック製容器包装」に分類するという、分別にはちょっと厳しい横浜市も、保冷剤は可燃ごみだったのは私も意外でした。
日ごろからの分別がヒントになる場合もありますが、不安な場合は市町村の分別を確認しましょう。
保冷剤の中身は高吸収性ポリマー!捨て方に注意しよう
普段、使わなくなった調味料や化粧水などを水に流して捨てることもありますが、保冷剤の中身の液体を水に流すのはやめましょう。
- 保冷剤の中身には高吸収性ポリマーが入っているから
- 高吸収性ポリマーは自分の重さの100倍もの水分を吸収する
- そのまま排水溝に流してしまうと高吸収性ポリマーが水分を吸収してまた排水管が膨張するなどして排水管が詰まってしまうこともある
- 高吸収性ポリマーにはエチレングリコールが含まれており、嘔吐や意識障害などを起こす可能性がある
そんなことになったら困りますよね。
修理などにならない為にも少量でも保冷剤の中身を水に流して捨てるのはやめましょう。
保冷剤に入っている高吸収性ポリマーの危険性
先ほども説明した様に吸収性に優れた物質で自分の重さの100倍もの吸収力を持っています。
高吸収性ポリマーは触っても特に問題はありませんが、万が一誤飲してしまった場合は体内の水分を吸収してしまうので健康に影響が出ることがあります。
また高吸収性ポリマーはエチレングリコールという有害物質も含んでいるのです。
エチレングリコールが少量でも体内に入ることで嘔吐、意識障害、腎不全などを起こす可能性があるようです。
怖いですね。
古い保冷剤や保冷剤の種類によって使われることがあるのでお子さんがいる家庭やペットを飼っている家庭は誤飲しないように注意しましょう。
保冷剤にはプラスチックケースと袋状の2種類のタイプ
保冷剤は用途によって使い分ける事ができ、主に「プラスチックケースタイプ」と「袋状になっているタイプ」とに分かれます。
いかにそれぞれの特徴をまとめますね。
袋状のタイプと比べると大きく、重さもあるので持ち歩くには向いていないと思います。
ではケーキなどによく付けてもらえる袋状タイプの特徴を見てみましょう。
持ち運びしやすいところが、袋状タイプの最大の強みですよね。
夏はスカーフの中に入れて首元を冷やすのに活用してます。
保冷剤を再利用する意外な方法を7つ紹介
冷凍庫に溜まった保冷剤はそのまま捨てるのもいいですが、この保冷剤を何か再利用できないかなと思いますよね。
色々な方法で保冷剤をアレンジするとまた違った7つの使い方ができることが分かりました。
ただ捨てるのはもったいないですし違うものに再利用できたらいいかなと思います。
簡単に再利用ができますので参考にして下さい。
簡単にできるので私も早速実行しましたよ。
中身を瓶に移してアロマで香りをつければ芳香剤になる
常温にした保冷剤の中身を瓶にいれ、香水、アロマなどお好きな香りを入れましょう。
捨てるものがアレンジできて楽しいですね。だいたい香りは1~2週間持続します。
植物抽出物が入っている保冷剤は瓶へ移して消臭剤に
保冷剤にも種類がありますが、消臭剤にもなる保冷剤があるようです。
保冷剤の袋に使用後は消臭剤として使えると書いてあるものや、植物抽出物が入っているものが消臭剤として使えます。
ぜひパッケージの消臭剤の成分を確認してみましょう。
ただし、高吸収性ポリマーだけの保冷剤は消臭剤として使うことができません。
条件に当てはまる保冷剤があれば、ぜひ活用してみましょう。
<作り方>
常温にした保冷剤の中身を取り出して容器に入れて置くだけです。
匂いが気になる下駄箱やトイレなどに置いておきます。
私はこの方法を知ってから時々自分で作るようにしています。
保冷剤をお湯で温めればカイロ代わりになる
冷やして使うことが多い保冷剤ですが、袋状のタイプの保冷剤はカイロとして使うこともできますよ。
作り方は40度くらいのお湯に2~3分湯せんするだけです。
ほどよい温かさはアイマスクにもオススメです。
ただ、電子レンジでは温めないようにしましょう。
電子レンジは短時間で保冷剤の成分が沸騰して膨張して破裂するおそれがあります。
家にあるものがカイロ代わりになるなんて経済的ですね。
保冷剤を包んで肌に当てて毛穴ケアしよう
もちろんそのまま凍っている状態で活用することもできます。
毛穴ケアしたいあなたにおすすめ。
冷たいタオルや洗顔をするよりも保冷剤を使えば、毛穴が気になった時にお手軽にケアすることができますよ。
保冷剤は、直接肌に当てると肌を冷やしすぎてしまうので必ずタオルやハンカチで包んで使うようにしましょう。
また、冷やし過ぎも凍傷などになるリスクもあるので肌に当てるのは数秒程度にしておきましょう。
中身を容器に移したらキャンドルスタンドにもなる
保冷剤は、容器に移してキャンドルスタンドとしても使えます。
部屋にひとつあるとおしゃれで癒されますね。
家にあるもので気軽に作ることができますよ
<材料>
保冷剤、ろうろく、容器
<作り方>
①容器の中に保冷剤の中身の液体を入れていきます。
②保冷剤の上にろうそくを立てて完成!
倒れやすいろうそくも、不要になった保冷剤の中身で安定させられるのはいいですよね♪
ジェルにキャンドルの灯が反射すると、とても幻想的ですよ。
ぜひお試しください。
中身を土に混ぜたら土の乾燥を防げる
園芸用の保水ゲルというのがありますが、そのような商品は高吸収性ポリマーが成分になっています。
土に混ぜて使用することで保湿性を高めたり、植物に安定して水の供給や土の乾燥を防いでくれることができます。
実際に農家の方も行っている方法なのでオススメです。
2~3日旅行に行くときなどは知っていると便利ですね。
ただ、高吸収性ポリマー以外に他のものを入っている保冷剤を使うと逆に植物を痛めてしまうので確認してからにしましょう。
こんな活用方法もあったなんて旅行に行くときに便利ね。
本当にいらないなら無印良品の回収へ持っていく
無印良品の店舗では行われている、不要になった保冷剤を回収して再利用する取り組みの利用もおすすめ。
回収したものはまた洗浄して殺菌してからお持ち帰り用として再利用しているそうです。
店舗に持って行く手間はかかりますが、ただ捨てるだけなら再利用してもらった方がいいですよね。
保冷剤を持っていく時にこちらの記載事項を確認してからにしましょう。
- 無印良品の保冷剤に限らず回収している
- 回収できるのは袋状のソフトタイプだけで、袋状の不織布タイプやハードタイプは回収の対象外になっている
- 保冷剤は自宅で解凍してから持って行く
保冷剤が汚れていたり匂いがするのは回収できないそうです。
ここまで保冷剤は冷やして使うだけじゃなく、自宅内での再利用や無印良品での回収により再利用できることがわかりました。
芳香剤にしたり消臭剤にもなったりもしましたね。
私が驚いたのは、土に混ぜると土の乾燥も防いでくれたり、保湿性を高めてくれたりすることですね。
保冷材は色々なシーンで活躍できるので、捨てる前に上手に活用しましょう。
保冷剤で注意するべき3つのこと
保冷材は冷やす以外にも、さまざまなシーンで再利用できます。
ですが、古い保冷材や有害と記載のある保冷材の使用は控え、ペットや子供がいる場合は誤飲に注意しましょう。
古い保冷剤は使わない
保冷剤に入っている高吸収性ポリマーは、古くなることで有害物質を発生する可能性があるので使用を控えましょう。
ほとんど水だから大丈夫と思いがちですよね。
特に長年冷凍庫にあったものは、たとえ直接肌に触れない再利用方法でもおすすめできません。
いつからあるのかわからないような保冷材は、一度破棄しましょう。
有害と書いてあるものは使わない
今出回っているほとんどの保冷剤は安全なものばかりですが、中には有害と書いてある保冷剤もあります。
というのも保冷材の中身にエチレングリコールという成分が使われており、万が一口にするとエチレングリコール中毒になってしまう可能性があるのです。
嘔吐や神経症状(けいれんや痛み、しびれ、脱力感など)、多尿による脱水など、命の危険が伴う場合もあり大変危険です。
もしパッケージ等に有害と書いてあったら、その保冷材は再利用にも使用しないでください。
ペットや子供の誤飲の可能性
保冷剤の中身はほとんどが安全なものでできていますが、高吸収性ポリマーが入っています。
誤飲してしまうと高吸収性ポリマーが体内の水分を吸収してしまうので、健康に影響が出る場合があります。
もちろんエチレングリコールが入っている保冷材は、もっと危険な場合があります。
なので手が届かない場所で管理するようにしましょう。
再利用して作った各種アイテムも、できるだけ触れない場所に置くなど工夫してくださいね。
まとめ
- 保冷剤の中身は水分と高吸収性ポリマーだが中身を出さないでそのまま可燃ゴミとして捨てる
- 分別方法は住んでいる自治体によって違うので必ず確認してから捨てる
- 保冷剤には高吸収性ポリマーが入っているので排水溝やトイレなどに捨てない
- 有害な成分が入っている場合もあるので小さなお子さんやペットがいる家庭は保冷剤を誤飲しないようにする
- 保冷剤は中身を瓶に移してアロマで香りをつければ芳香剤に、そのまま使えば消臭剤にもなる
- 保冷剤をお湯で温めるとカイロやアイマスクの代りにもなる
- 保冷剤はタオルで包んで当ててあげると、簡単に毛穴ケアができる
- 保冷剤は容器に移すして、キャンドルスタンドとして使える
- 保冷剤は土に混ぜれば乾燥を防げるので、旅行の時などの園芸用品として使える
- いらない保冷剤は無印良品で回収してもらえる
この記事では保冷剤は何ゴミで捨てればいいのという所から保冷剤の正しい捨て方や意外な保冷剤の再利用方法を紹介しました。
保冷剤は何ゴミかというと基本的には可燃ゴミで捨てられますが必ず住んでいる自治体に何ゴミか確認してからにしましょう。
また保冷剤は捨てる前に色々アレンジすれば再利用して使えますね。
時間がある時にでも試してみてはどうでしょうか?