冬になると食べたくなる鍋は、バリエーションも多く毎日だって楽しめちゃいますよね。
その中でも、高級感のあるカニ鍋は、だしの種類や食べる時の味付けの違いで3種類あります。
しょうゆと酒などで作っただしで食べる「カニすき」。
昆布だしで作る、「カニちり」と「カニしゃぶ」の3種類です。
昆布だしと聞くと、急に鍋料理のハードルが上がった気がします。
しかし、昆布だしの正しいとり方は、実は簡単にできますよ!
この記事では、カニ鍋をよりおいしく食べるための、昆布だしのとり方、カニ鍋に向いているカニの種類の解説!
定番だしとアレンジだし・スープのレシピも紹介しています。
鍋を最後までおいしく楽しむ、シメについても紹介していますよ。
昆布が自宅にないけど昆布だしのカニ鍋が食べたいあなた。
こちらの素を使うと、簡単に昆布だしのカニ鍋を楽しめますよ!
カニ鍋は昆布だしで!種類やだしのとり方を解説
カニ鍋と言われる鍋は、だしと食べ方の違いで3種類あります!
その中でも、昆布でだしをとって作るものは2種類です。
どうせカニを食べるなら、おいしいだしで食べたいですよね!
ここでは、カニ鍋の種類、昆布の種類と正しいだしのとり方、適したカニの種類について紹介します。
カニ鍋は3種類!だしと食べ方に違いがある
カニを使った鍋は、「カニすき」「カニちり」「カニしゃぶ」の3種類があります。
3つの鍋の違いは、使うだしの種類と、食べる時の味付けにありますよ。
名称 | だし | 食べ方 |
---|---|---|
カニすき | しょうゆと酒のだし | カニを煮込んだだしで食べる |
カニちり | 昆布だし(調味料はなし) | ポン酢で食べる |
カニしゃぶ | 昆布だしなど | カニの身をサッとゆがいて食べる |
だしの味で食べるのは、「カニすき」だけです。
関東では「カニすき」を出すお店が多く、関西では「カニちり」を出すお店が多いそうです。
関東の「寄せ鍋」文化と、関西の「だし」文化で好みが分かれているのかもしれません。
ちなみに、ポン酢の年間消費量は、関東よりも関西の方が多いそうですよ!
おいしい昆布だしのとり方は火加減とタイミングにあり
カニ鍋のうち、「カニちり」と「カニしゃぶ」は昆布だしです。
昆布は煮出すことで、だしにより濃厚なうま味を取り出せますよ。
だしをとるのに向いている昆布は4種類あります。
名前 | 産地 | 特徴 | だし以外の食べ方 |
---|---|---|---|
真昆布 | 函館沿岸 | ●厚みがあり、幅が広い ●高級品 ●上品な甘味があり、澄んだだしがとれる | 佃煮 塩昆布 など |
羅臼昆布 | 羅臼沿岸 | ●茶褐色 ●羅臼オニコンブの別称あり ●黄色みを帯びた濃厚でコクのあるだし | おやつ昆布 佃煮 など |
利尻昆布 | 利尻、礼文、稚内沿岸 | ●真昆布に比べやや固め ●透明で風味の良いだし | 塩昆布 湯豆腐 など |
日高昆布 | 日高沿岸 | ●濃い緑に黒みを帯びている ●三石昆布とも呼ばれる ●柔らかく煮えやすい | 佃煮こんぶ 昆布巻 おでん用 |
お好みの昆布で、カニ鍋のだしをとってみてくださいね!
それでは、昆布だしのとり方を見ていきます。
- 手順1昆布の表面を固く絞ったふきんなどでサッと拭く(水洗いはしない)
表面についている白い粉は、うま味成分の一種
- 手順2分量の水に昆布を30分ほどつけておく
- 手順3中火にかける
- 手順4沸騰直前で昆布を鍋から取り出す
おいしいだしをとるポイントは火加減と取り出すタイミングにあります!
火加減は中火よりも少し弱いくらいので、10分くらいかけてゆっくりと沸騰させることで、昆布のうま味をより抽出できますよ。
取り出すタイミングは、鍋底からふつふつと小さな泡が出たくらいです。
昆布を煮すぎると、粘りが出て風味を損ないます。
カニ鍋を食べるのならば、おいしいだしで食べたいですよね。
私は、家庭科の調理実習以来、昆布だしをとる機会がなかったので、今回良い復習になりました!
カニすきとカニちりはズワイガニ!カニしゃぶはタラバ
食用のカニには、「ズワイガニ」「タラバガニ」「毛ガニ」の3種類が主要です。
この中で、カニ鍋に向いているのは「ズワイガニ」と「タラバガニ」ですよ。
特にズワイガニは、味はもちろん、サイズや値段感で見ても、カニ鍋向きです!
それぞれのカニの特徴や最適な鍋の種類を見ていきます。
名称 | 種類 | 特徴 | カニ鍋の種類 |
---|---|---|---|
タラバガニ | ヤドカリ類 | ●食用カニの中でも大きい ●身が詰まっていて食べ応えあり ●カニ味噌はほとんどない | カニしゃぶ |
ズワイガニ | カニ類 | ●タラバガニと比べると小さめ ●柔らかくうま味の詰まった身 ●良いだしが出る ●カニ味噌は絶品 | カニすき・カニちり |
毛ガニ | カニ類 | ●表面に細かな毛がびっしり生えている ●タラバガニ、ズワイガニと比べて小さめ ●非常に濃厚な味 ●カニ味噌が多い | カニ鍋には向いていない |
タラバガニはカニすきやカニちりとして楽しめますよ。
しかし、大きくて鍋に入りきらなかったり、大きくて長い脚を切ったりするなど、良さが活かしきれません。
しっかり身の詰まった、食べ応えのある脚は、カニしゃぶでいただくのがおすすめです♪
ズワイガニは、サイズ・味・値段・殻の剥きやすさから見ても、カニすきやカニちりに向いています!
煮込むことで、良いだしも出るので、鍋のシメまでズワイガニを存分に楽しめますよ。
毛ガニはおいしいだしが出るのですが、鍋には向いていません。
小さめのだから鍋に入れるにはちょうどよそそうだけど…
毛ガニは表面に毛が生えていることで、殻が剥きにくいのよ。
毛ガニは、茹でガニで身も味噌もおいしくいただくことをおすすめします。
冬が旬のカニをもっと身近に、もっと手軽に楽しみたいあなたへおすすめ!
自宅に昆布がなくても、簡単に昆布だしを楽しめる商品は、こちら。
簡単に昆布だしのカニ鍋を楽しめますよ♪
カニ鍋はレシピも多い!定番だしとアレンジ鍋7選
3種類の食べ方によって名称の変わるカニ鍋ですが、基本的な食べ方の他にも、だしをアレンジした食べ方もあります!
ここでは、基本だしのレシピと、アレンジだしのレシピを7つ紹介していきます!
簡単なものから、少し手間のかかるものまでさまざまですが、どのレシピもカニのおいしさを存分に楽しめますよ。
昆布と調味料で基本のカニすきのだしは簡単にできる
少し濃いめのだしで、カニをサッと茹でていただくカニすき。
昆布と調味料があれば、市販の鍋の素に頼らなくてもおいしい鍋が簡単にできますよ!
それではレシピです!
完成しただしに、カニの胴体→脚を入れ5分ほど煮立たせ、その後野菜などお好みの具を加えていきましょう!
自宅にある調味料を使って簡単に作ることができ、おすすめですよ。
カニのうま味がだしに出ているので、シメまでカニを満喫できます♪
昆布だしと市販の白だしを使ってカニ鍋のコクUP
昆布だしに市販の白だしを加えて作る、うま味たっぷりの鍋です。
白だしは、カツオや昆布のだしに、しょうゆや砂糖、みりんを加え作ったものです。
これを加えることで、一気にコクが増しますよ!
だしの作り方も簡単で、おすすめです♪
加える白だしの量は、味をみながらお好みで調節してくださいね!
手作りレモンポン酢で大根とカニの鍋を楽しむ
ポン酢も手作りできるって知っていましたか?
手作りしたレモンポン酢と、鶏肉も入れた力強いカニ鍋の紹介です。
ポン酢は、手作りすることで、新鮮で香りもいいのでぜひてみてください♪
火も使わずに、簡単に作ることができますね!
保存は冷蔵庫でしてください。
今回紹介するカニ鍋に限らず、サラダやマリネなどいろいろな料理で活躍しそうです!
こちらのポン酢でおいしくいただけるカニ鍋レシピですよ。
カニと一緒に、鶏肉を入れると、より満足感が増しますよ。
そして、こちらのレシピのカニは、カニ缶でも代用可能です!
カニが高くてなかなか手に入らない場合も、カニ缶なら手軽に楽しめそうですね。
みそ味のカニ鍋はバターをプラスしてもおいしい
みそベースでだしを作ったカニ鍋です。
寒い冬にぴったりの、心も体も温まる1品ですよ。
完成した鍋に、お好みでバターを加えてみるのもおすすめですよ。
バターって鍋に合うのかしら?
バターはみそとの相性バッチリで、人気の組み合わせですよ!
バターの香りが飛ばないよう、最後に加えるのがポイントです♪
カニの塩ちゃんこ鍋で鶏団子や豚肉も楽しもう
カニ以外にも、鶏団子や豚肉なども一緒に煮込んで作る、簡単な塩ちゃんこ風のカニ鍋です。
カニ以外の食材からもおいしいだしが出るので、おすすめ!
カニは最後にサッと火を通して食べるのをおすすめします。
具材から出たうま味が詰まった鍋の味は、ビールが進んでしまう予感!
トマト缶と白ワインでカニ鍋をブイヤベースにアレンジ
カニ以外にも、エビなどの海鮮をたっぷり入れて作る、ブイヤベース風のカニ鍋です。
香味野菜を具材に加えることで、スープに香りがつき、より大人な味の仕上がりに!
スープの完成までに手間はかかりますが、せっかくなので、その手間も一緒に楽しみませんか!
ワインにもとても合う味付けになっています♪
特別な日やおもてなし料理としても、喜ばれそうですよ。
濃厚トマトクリーム鍋でイタリアンなカニ鍋を
エビとカニを使った、贅沢なトマトクリームの鍋レシピです。
沸騰させることで、トマトソースの酸味を飛ばしてあげることが、ポイント!
鍋としてだけではなく、バケットなどにつけて食べるのもおいしいですよ♪
辛さが欲しい場合は、タバスコを追加してみてくださいね。
定番のカニ鍋(カニすき)から、だしのアレンジレシピまで7つ紹介しました。
気になるものがあったら、ぜひあなたの大切な家族や友人などと一緒に、楽しんでくださいね。
だしは決まったけど、具材に悩んだらこちらの記事を参考に!
カニ鍋に合う具材を紹介していますよ。
カニ鍋におすすめのシメの紹介!アレンジレシピもあり
おいしくいただいた後は、残ったスープでシメを楽しむのも鍋の楽しみの1つですよね♪
カニ鍋は、だしにカニのうま味が溶け込んでいるので、シメまで「カニ」を楽しめますよ!
ここでは、定番のシメから、少し変わったおすすめのシメまでを紹介します。
お好みのシメ方で、最後までカニ鍋を楽しんでください。
定番のシメは雑炊かうどんかラーメンで決まり!
鍋と言ったら、最後のシメも楽しみの1つではないでしょうか。
鍋のシメは主に3つ、雑炊・うどん・ラーメンが定番ですよね!
カニ鍋でも、これらの定番のシメを楽しめますよ。
シメの種類 | 材料 | 簡単な調理法 |
---|---|---|
雑炊 | ご飯、溶き卵 | 残ったスープにご飯を入れ、最後に溶き卵でとじる |
うどん | うどん | 残ったスープに入れて煮込む |
ラーメン | ラーメン | 残ったスープに入れて煮込む |
残ったスープに入れて煮込むだけなので、簡単です。
好みでネギなどの薬味を添えると、さらにおいしいですよ♪
残っただしはリゾットやカレーにアレンジできる
簡単にできる定番のシメの他に、少し手を加えたり、違う食材を入れたりして作るシメもあるのです。
ここで紹介するシメは、スープの香りやだしを活かしてアレンジして作るものです。
どんなシメがあるのかしら?
リゾットやカレーにアレンジして食べるシメがありますよ。
作り方も簡単です♪
上で紹介したような、洋風のだしの鍋だったら、そのままご飯とチーズでリゾットになりますよ。
他に、洋風だしの鍋に、パスタを入れてスープパスタ風にしてもいいですね。
カレーは、薄味のだしをベースに作るのがおすすめです。
カニのだしがたっぷり入ったカレーの完成です!
具材を新たに追加したり、あえて鍋の具を残して作ってみたりしてもいいですね。
さらに、鍋でもうお腹いっぱい、シメまでたどりつけないと言うあなた。
鍋でお腹いっぱいでシメまでたどり着かないわ。
すぐに食べなくても、翌朝の朝食にシメを作るのもおすすめですよ!
我が家では、定番のシメやアレンジしたものはもちろん、残ったスープやだしを翌日のみそ汁にアレンジすることもあります!
カニはもちろん、いろいろな具材のうま味が溶け出しているだしで作るみそ汁は絶品です!
まとめ
- カニを使った鍋は、だしと食べ方の違いで「カニすき」「カニちり」「カニしゃぶ」の3種類ある
- カニ鍋のうち、「カニちり」「カニしゃぶ」は昆布だしで作る
- 昆布は煮出すことで、だしにより濃厚なうま味を取り出すことができる
- カニ鍋に向いているのはズワイガニとタラバガニ、毛ガニは鍋では食べにくい
- 定番の昆布だしなどの他、和風鍋は塩ちゃんこやみそ味、白だしを使ったもの、手作りポン酢で食べるものを紹介
- 洋風鍋でブイヤベース風やトマトクリーム味のアレンジもおすすめ
- カニ鍋はシメまでカニのうま味を楽しむことができる
- 定番の雑炊・うどん・ラーメンのシメの他に、リゾット・パスタ・カレー・みそ汁にアレンジしたシメもある
冬の時期が旬のカニは、カニ鍋にすることで、カニのおいしいところを全て楽しむことができます。
定番のだしで食べるカニ鍋はもちろん、だしやスープをアレンジすることで、また違う楽しみを味わえますよ。
この記事を参考に、冬においしいカニ鍋を、家族や友人などと一緒に楽しんでください♪
冬が旬のカニですが、もっと気軽に楽しみたいでよね。
昆布だしを自分でとらなくても、簡単に昆布だしのおいしいカニ鍋を楽しめますよ♪