PR

LEDの電圧が足りない原因は?症状に合った対処法で適正にしよう

この記事はこんな人におすすめ
  • LEDの電圧が足りない原因を知りたい
  • 電圧不足になるときの症状と対処法を教えてほしい
  • LEDにかかる電圧の調べ方を知りたい

LEDの電圧が足りない原因は、電源回路から供給される電圧がLEDまで届いていないためです。

DIYや電子工作でLEDを使用していると、突然暗くなったり点滅したりすることがありますよね。

LEDの性能を最大限引き出すには、適正な電圧をLEDに安定的に供給する必要があります。

この記事では、LEDの電圧が足りないときの原因と対処法、電圧の調べ方、抵抗値の求め方を紹介します。

広告

LEDの電圧が足りない原因を突き止めて正しい対処を

LEDの電圧が足りなくなる原因は、電源装置、配線、LED本体のどれかにあります。

電圧不足の原因となりそうな箇所をひとつひとつ確認して、原因を突き止めましょう。

ここではLEDの電圧が足りない原因と症状、対処法について詳しく紹介します。

電圧不足の原因は電源か配線かLED本体にある

LEDの電圧が足りなくなる原因は、不適切な電源装置、配線の不備、LEDの特性、LEDの故障などが挙げられます。

特にDIYでLEDを使用していると配線トラブルによる点灯不良はよくある問題。

LEDの電圧が足りなくなる原因は主に以下の4つです。

電源装置が適切な電圧を供給していない

使用しているLEDに電源装置の仕様に合っていないと、LEDに適切な電圧が供給されません。

電源装置の老朽化が進んでいる場合も、電源が適切な電圧を供給できない可能性があります。

配線の不備

極端に配線ケーブルが長すぎるとLEDに到達する電圧が低下してしまいます。

配線ケーブルが細すぎる場合も抵抗が大きくなり電圧降下が発生するので、適切な配線ケーブルを選ぶことが重要ですよ。

LEDの色に合った電圧が供給できていない

LEDは色によって必要な電圧の数値に差があり、赤色や緑色は点灯しても白色や青色が点灯しないといった症状が出ます。

使用するLEDに合った電源装置を選ばないと、LEDの色に合った電圧が供給できていない可能性がありますよ。

LEDの故障

電源装置が適切な電圧を供給しても、LED本体の故障や劣化があると電圧を受け取れず結果的に電圧不足になることも。

特に品質の低いLEDは、期待される耐久力がなく故障や不具合が出やすいので注意が必要です。

さくら
さくら

電圧が足りないといってもたくさん原因があるのね。

LEDの電圧が足りなくなる原因は多岐にわたりますが、どこに原因があるかはひとつひとつ調べていく必要があります。

原因が何なのかしっかり確認し、LEDに適切な電圧を供給できる環境を整えましょう。

LEDの電圧が足りないと点灯不良になり故障につながる

LEDの電圧が足りないと明るさが不安定になり、LED本体に負荷をかけてしまいます。

適正な電圧が供給されたときにLEDは性能を発揮するので、電圧が足りていないと十分に性能を発揮できません。

LEDの電圧が足りないとき、以下の3つの症状が起こります。

明るさが暗くなるまたは点灯しない

想定する明るさにならない、または点灯しないといった症状は、LEDの電圧が足りないときに出る症状として最も一般的。

LEDが力を発揮するために必要な電圧が、LEDまで届いていないときに起こります。

点滅する

LEDは常に安定した電圧と電流の供給が必要なため、不安定な電圧下では不規則に点滅する場合があります。

特に同じ電源装置で複数の回路を使用しているときに陥りやすい症状なので、回路設計の際は注意。

発熱する

LEDの電圧が足りない場合それを補うために必要以上の電力が流れ、このときの余分な電力は熱として放出されます。

さくら
さくら

うまく点灯しないときは、LEDの使用を中止したほうがいいのね。

もしLEDが予想した明るさにならないときは、LEDに適正な電圧が供給されていない可能性を疑いましょう。

原因に合った対処法で安全に電圧を適正にしよう

LEDの電圧が足りないとき、それぞれの原因に合わせて対処する必要があります。

そのためには、どの部分にどんな不具合があるのかを特定し、適切な対処法を導き出すことが重要です。

それぞれの原因の対処法は以下のとおりです。

電源装置に問題がある場合

LEDの仕様に合わせた適切な電源装置に変更。

電源装置の劣化の場合もあるので、適切な電圧を供給する仕様のものでも電力が安定しない場合は交換しましょう。

配線の不備が問題の場合

配線ケーブルはなるべく太くて短いものを使用。

その際、接続部にしっかり接続されていること、断線がないことを確認しましょう。

LEDの色による特性の場合

使用するLEDに必要な電圧を確認し、正しい抵抗値を求めます。

必要に応じて抵抗器を使用しましょう。

LEDの故障の場合

マルチメーターで測定し、正確な範囲の電圧が供給されることを確認します。

供給されない場合は新しいLEDと交換する必要がありますよ。

オレンジ
オレンジ

作業を行う前に、回路の電源がオフになっていることを確認して安全を確保しましょう!

対処した後は必ずひとつずつテストを行い、それぞれが正常に動作しているかしっかり確認してください。

電圧不足の原因を特定し適切な対処法を実行することで安全に問題を解決し、LEDが性能を発揮できる環境を整えましょうね!

広告

LEDの電圧の調べ方は2つ!正確な情報と電圧の確認を

LEDが点灯するために必要な電圧は、データシートとマルチメーターから求められます。

うまくLEDが点灯しないとき、LED本体が正常に作動できるのか調べる必要がありますよ。

そのためには、LEDが点灯するのに必要な電圧の調べ方を知り、実際に適正な電圧が供給されているのか確認しましょう。

ここでは、データシートとマルチメーターを用いたLEDの電圧の調べ方を紹介します。

データシートにはLEDの情報がすべて記載されている

データシートには、LEDの仕様や適切な動作条件、取り扱い方法などの情報がすべて記載されています。

記載されている内容は適切にLEDを点灯させるために必要な情報で、特にDIYで回路を自作する場合はしっかり把握しておく必要がありますよ。

せっかく作った回路を壊さないためにも、データシートに記載された情報はしっかり確認するようにしましょうね!

データシートに記載される電気特性の情報で、順方向電圧、最大定格電流、逆方向耐電圧の数値は特に重要。

この数値はLEDの回路設計に必須で、適切な電源装置選びや必要な電力の計算に使用します。

LEDの正確な回路設計を行うためには、データシートを見てLEDの仕様を把握するようにしましょう。

マルチメーターを使えば正確な電圧が確認できる

LEDに必要な電圧はマルチメーターを使うことでより正確に測れます。

マルチメーターとは、電圧や電流、抵抗といった電気の特性を測るときに使う便利なツールです。

マルチメーターを使用してLEDの電圧を調べる場合には以下の4つが必要です。

  • LED本体
  • マルチメーター
  • 抵抗器
  • 電源装置

このときに用意する電源装置は測定するLEDの仕様に合ったものを選び、電流の制限が必要な場合に備えて抵抗器も準備しておきましょう。

オレンジ
オレンジ

電源装置がしっかり作動するか確認して、電源は切っておくこと!

マルチメーターの設定は、DC電圧モード(DCV)に設定します。

測定範囲は使用するLEDの電圧よりも少し高めの数値を設定したら測定の準備完了!

以下はマルチメーターを使った電圧の調べ方の手順です。

マルチメーターを使った電圧測定の手順
  • 手順①
    LEDの長い端子(+側、アソード)と短い端子(-側、カソード)を確認する。

  • 手順②
    マルチメーターの赤いプローブ(接続線)をLEDの長い端子に、黒いプローブを短い端子に接続する。

  • 手順③
    電源装置の電源を入れてLEDに電力を供給する。

  • 手順④
    マルチメーターの画面を見て、数値が安定しているか、データシートに記載されている使用範囲内の電圧に収まっているかを確認する。

  • 手順⑤
    確認し終わったら、電源装置の電源を切ってからマルチメーターのプローブを外す。

うまく測定できなかった場合、プローブの接続とマルチメーターの設定、周囲に電気機器がないかを確認して再測定してみてください。

測定環境を確認しても適正な数値が出なかった場合、LEDの劣化や故障が考えられますので必要に応じて交換を検討してみてくださいね。

マルチメーターを使ってLEDの正確な電圧を測定し、正しい回路設計を行うようにしましょう!

デジタルマルチメーターならより正確な数値が分かる

LEDにかかる電圧、電流、抵抗の正確な数値を把握するにはデジタルマルチメーターが便利です。

マルチメーターは電気回路の数値測定に欠かせないツール。

特にデジタルマルチメーターは高精度な数値が画面に大きく表示されるので、読み取りミスがおきづらく正確に測定できます。

デジタルマルチメーターには自動レンジ機能が搭載されており、測定する数値によって適切な測定範囲を自動で選択してくれるので便利!

マルチメーターの使い方に慣れていない場合や専門知識がない場合でも簡単に使えます。

1つあれば電気回路の数値はすべて測定できるので、DIYでLEDを使用するときはとても役立ちますよ!

広告

LEDの電圧と電流の関係を理解し抵抗値を把握しよう

LEDを点灯させるためには、電圧と電流の関係を正しく理解しましょう。

LEDの点灯には適切な電圧と電流を供給する必要がありますが、使用するLEDによって必要な抵抗値が変わってきます。

抵抗値とは

電流の流れを制御する度合いを示したもの。
単位はΩ(オーム)で表される。

DIYでLEDの回路を組み立てるときは電圧と電流の関係を理解し、必要な抵抗値に合う抵抗器を設置しましょう。

ここでは、LEDの色の違いによる特性とオームの法則を用いた抵抗値の求め方を紹介します。

LEDは色で必要な電圧が違うので製品ごとに確認が必要

LEDは色によって必要な電圧に差があり、それぞれ決められた範囲内の電圧が供給されたときに正しく点灯します。

使用しているLEDに必要な電圧は、製品のデータシートに詳しく記載されているので必ずチェックしましょう。

色別に必要な電圧はこちら。

赤色約1.8~2.2V
緑色約2.0V~3.0V
青色
白色
約3.0~3.6V

たとえば電源装置が2.5V供給しているとき、赤色や緑色LEDは点灯しますが、青色や白色LEDは十分な電圧が供給されず点灯しない場合も。

LEDを使用する際は、それぞれのLEDに必要な電圧を供給できる電源装置を選びましょう。

点灯するのに必要な抵抗値はオームの法則で求められる

LEDを点灯させるために必要な抵抗値は、オームの法則を用いることで求められます。

正しく点灯させるには、LEDの動作する電圧、電源装置が供給する電圧、最大許容電流に基づいた抵抗値を把握しましょう。

必要な抵抗値は、オームの法則で以下のように表せます。

オームの法則

抵抗値(R)=電圧(V)÷電流(I)

例えば、動作電圧3.2Vの白色LEDを5Vの電源装置で最大許容電流0.02Aで点灯させたいときの抵抗値は以下のように求められますよ。

抵抗値=(5V-3.2V)÷0.02A=90Ω

LEDを点灯させるために必要な抵抗値が分かったら、その数値より少し高い数値の抵抗器を回路に設置しましょう。

オレンジ
オレンジ

90Ωの場合は、100Ω程度の抵抗器を選ぶといいですよ。

使用するLEDと電源装置の電圧、LEDの最大許容電流から抵抗値を求め、LEDを安全に使用しましょうね。

広告

まとめ

  • LEDの電圧が足りなくなる原因は電源装置、配線、LED本体にある
  • 電圧が足りないとLEDの明るさが不安定になり、そのまま長時間使用するとLEDに負担がかかり故障の原因になる
  • 電源装置は仕様に合うもの、配線ケーブルは太く短いものを選び、故障したLEDは新品交換など、原因に合う対処で電圧は適正化可能
  • データシートを見ればLEDを点灯させるために必要な情報が確認できる
  • LEDにかかる電圧はマルチメーターを使えば正確な数値が調べられる
  • デジタルマルチメーターを使えば、簡単な操作でより正確な数値を測定できる
  • LEDを点灯させるためには、電圧と電流の関係と必要な抵抗値を正しく理解するのが重要
  • 必要な電圧はLEDの色によって違うので、適正な抵抗値を求めて設定する
  • LEDを点灯させるのに必要な抵抗値はオームの法則で求められ、必要な抵抗値よりも少し高い抵抗器を使うとうまく点灯できる

LEDの電圧が足りないと十分な明るさを発揮できないだけでなく、LEDの寿命も縮めてしまいデメリットが大きいです。

電圧が足りないときは、電源装置、配線、LED本体が正しく作動するかしっかり確認して原因と対処法を見極めるのが大切!

適切な電圧を供給して、LEDの性能を最大限引き出せるようにしましょうね。

広告
タイトルとURLをコピーしました