お部屋の中に大きめの植物を置いてみたいけれど、どんなものが良いかしら?
そんなあなたには、はじめてでも育てやすく見栄えも素敵な「ポトスタワー」がおすすめです!
ポトスタワーはその名の通り、ポトスが上に伸びていくように育て、タワーのようにしているものです。
一見作り方が難しそうに感じますが、実は簡単に作ることができます。
お部屋の中に見栄えの良いポトスタワーがあったら、来客された方に「作り方を教えて!」と聞かれることもあるかもしれませんね。
ただ時間をかけてできあがるものなので、すぐに完成するわけではありません。
しかしその分、時間をかけて成長していくのを見守る過程も楽しめますよ♪
この記事では、ポトスタワーの作り方や植え替えの方法、伸びすぎた時の対処法、失敗を防ぐための注意点をお伝えします。
ポトスタワーの作り方は簡単で材料は100均でも揃う
ポトスは育てやすい植物で、蛍光灯の光でもしっかり成長することができます。
初心者でも室内で育てやすいのね
ポトスタワーの作り方はとっても簡単で、はじめてでもチャレンジしやすく、100均の材料で作ることができます。
私はチャレンジしたことないですが、「これなら初心者の私でもできそう!」と思いました。
そしてはじめて取り組む時に、お手軽に材料を揃えられるのは嬉しいですよね。
ここから作るために必要なもの、作り方の手順をお伝えします。
準備する物は10個!ポトス選び方のポイントも
ポトスはつるが短いものか、挿し芽のものを選ぶことで仕上がりが美しくなりますよ。
ここでは準備する物をまとめてみました。
ヘゴ素材の支柱以外のものは100均で揃えられるので、手軽に始められますね♪
植木鉢のカラーやデザインも、お部屋に合ったものや好きなものを選んでみましょう。
どうやってポトスタワーを作るの?作り方手順
ポトスタワーは植木鉢に立てた支柱に、ポトスが絡まっていくことで、できあがります。
ポトスの成長によって完成していくので、過程も楽しむことができますよ。
はじめてでも取り組みやすいと、「やってみたい」という気持ちが高まりますよね。
ここから手順をお伝えしますね。
- 1.ポトスの株、または挿し芽を準備する
- 2.鉢底ネットをカットする
※直径5cmくらいにして、高さは好みの支柱を想定する
※ヘゴ支柱を使用する場合、この2〜4までの手順を省く - 3.カットしたネットを筒状に丸め、
ビニール紐やビニールタイで形を固定する - 4.前の3.で作った支柱の中に、
水を吸わせた水ゴケを詰める※水は軽く絞っておいて大丈夫
※支柱が長いと入れにくいので、長い棒状の支柱などで詰めていくとやりやすい - 5.鉢底に、鉢底ネットを敷く
※土の流出や、虫が入ってくるのを防ぐ
- 6.植木鉢に2~3cm鉢底石を敷く
- 7.スコップで少し土を入れ、支柱を真ん中にたてる
- 8.支柱が倒れないように注意しながら、
更に土を入れていく※底にしっかりたてることで、安定性が増す
- 9.土を入れて支柱が安定したら、
ポトスを植えていく※支柱の近くに植える(遠いと見映えがよくない)
※挿し芽の場合:土に穴をあけ、気根の部分を支柱側に向けて植える。
こうすることで、スムーズに支柱に巻き付いてくれる - 10.ポトスが安定するまで、土を更に入れる
※鉢の上のフチから3cmより下になるように入れる。
ギリギリまで入れると、水やりの時に水が溢れたり、浮いてくる土まで流れたりする。 - 11.水やりをして完成
支柱を作る作業が少し面倒と思ったけれど、これなら初心者の私でもすぐできそう!
高さをどのくらいにするかで、ポトスタワーの印象も変わりそうですね。
作り方をマスターして、世界に一つだけのポトスタワーを育てましょう!
ポトスには約10品種ほどあると言われており、葉の色や模様が様々です。
自分のお気に入りのポトスを見つけてポトスタワーにするのも良いですね。
ポトスタワーの植え替えは2年以内に必要になる
ポトスは育つ力が強いので、小さなものでも2年経てば鉢の中が根でいっぱいになり、植え替えが必要です。
そのままにしておくと、土の中の栄養分や酸素をうまく吸収できず、葉の色が悪くなったり根が腐ったりします。
せっかく育てたポトスタワーなら、長く楽しみたいですよね。
ここでは植え替えのポイントと手順をお伝えします。
植え替えのデッドラインは鉢底を見て見極める
植え替え時には、水をあげてもなかなか土に染み込まず、下の葉の色が悪くなり落ちる現象が見られます。
- 水をあげてもなかなか土に染み込まない
→根っこにスペースがなくなり、水を上手に吸えないから - 下の葉の色が悪くなり、落ちてしまう
→根っこにスペースがなくなり、栄養を上手にとれないから
こんな様子が見られたら、植え替えを検討しましょう。
このサインを見分ける自信がないわ
そんなあなたは鉢底をチェックしましょう!
鉢底から根が出ていれば、早急に植え替える必要があるということです。
できるだけ早く気付いてあげられるよう、水やりの時にチェックすると良いですね
ポトスの植え替え時期は5月から9月の成長期がベスト
植え替えは、ポトスの成長期である5月から9月に行うのがベストです(35℃以上の猛暑日は避けましょう)。
ポトスは元々暖かい地域の植物なので、暖かい時期に植え替えを行えば、根が傷ついても回復が早いです。
逆に冬は植え替えに向きません。
寒さが苦手なポトスなので、寒さに耐えるため成長を止めています。
その状態で植え替えをして万が一根が傷ついた場合、回復が遅く枯れてしまう可能性があります。
植え替えのタイミングが冬にならないように、ポトスの成長具合を日々観察しておきましょう!
植え替えに必要なもの8個と手順を解説
まず、植え替えに必要なものを準備しましょう。
ここからは植え替えの手順をお伝えします。
- 1.新しい鉢の底に鉢底ネットを敷く
※鉢底の穴を覆える適当な大きさに切りましょう
- 2.植木鉢に2~3cm鉢底石を敷く
- 3.新しい土を3cmくらい入れる
- 4.ポトスタワーを鉢から出し、
根を手で軽くほぐす - 5.棒を使って根についている古い土を落とす
※このひと手間をかけると、新しい根が出やすくなるスペースが確保できる
- 6.ある程度土がとれたら、
古い根をはさみで切る※茶色い根や、触るとポロポロとれてくる根は切りましょう
- 7.新しい鉢に移す
- 8.ポトスタワーを真ん中に配置できたら、
新しい土を入れる※鉢の上のフチから3cmより下になるように入れる
※軽く鉢を叩きながら土を足していくと、根の隙間まで土が入り良い状態になる - 9.水やりをして植え替え完了
植え返した後1~2週間は、日当たりの良い場所に置かないでおきましょう。
植え替えはポトスにとってストレスなので、ストレスがある状態で日に当たると弱い日差しでも葉が弱ってしまう場合があります。
もし植え替え時にポトスの元気がないようであれば、肥料も入れてあげると良いですね。
植え替えのタイミングで、ポトスタワーももっと高くしたいわ
その場合は、以下のようにして支柱を継ぎ足しましょう!
- 元の支柱と同じ太さで支柱を作る
- 作った支柱の中に、水を吸わせた水ゴケを詰める
- 元の支柱の上にセットし、ビニール紐やビニールタイで形を固定する
植え替えは面倒なイメージがありますが、手順を知っていれば案外取り組みやすそうだと思いました。
植え替えをして、ポトスタワーを長く楽しみましょう♪
ポトスタワーが伸びすぎた時の対処法3つを解説
大切に育てたポトスタワー、つるが伸びすぎてしまったけれどどうしたら良いかしら?
大切に育てていると愛着が湧いて、気が付いたら成長させすぎてしまうことありますよね。
つるが伸びすぎて、タワーからはみ出るくらいになってしまった場合の対処法3つあります。
- つるをカットして水挿しにする
- 上まで伸びたつるを固定して下向きに伸ばす
- ポトスタワーの支柱を継ぎ足して更に背を高くする
つるをカットして水挿しにする
伸びすぎたつるをカットして、新たにポトスを育てる方法です。
一番やりやすく、ポトスも増やせる方法です。
- 気根を残し、適当な長さをはさみでカットする
- カットしたポトスを花瓶に生ける
※水挿ししやすいように、花瓶に入りにくいつるはカットしてしまって大丈夫です - できれば毎日(最低2・3日に1度)水を替えて育てる
タワーじゃないポトスは置き場にも困らないから、家の狭い場所にも置けて嬉しいわ
また先ほどあげたポトスの成長期(5月~9月)に作業をすると、新たな根が出てくるのも早いですよ。
上まで伸びたつるを固定して下向きに伸ばす
上まで伸びたつるを方向転換させ、下向きに伸ばす方法です。
- 上まで伸びたつるを園芸紐や木工用ホッチキス(タッカー)を使って固定する
※茎を折らないように気を付ける - 支柱に下向きにつるを這わせる
これを2回くらい繰り返せば支柱が茎でいっぱいになるので、折り返しの固定ができなくなれば支柱を継ぎ足したり、思い切ってカットしたりしましょう!
ポトスタワーの高さをあまり変えたくないときには、嬉しい方法ね
ポトスタワーの支柱を継ぎ足して更に背を高くする
支柱からはみ出るくらいつるが成長したなら、支柱を継ぎ足してタワーを更に大きくすることもできます。
植え替えの時にお伝えしたのと同じ方法で、支柱を継ぎ足してみましょう。
育て始めたらもっとタワーを大きくしたいと思うようになったので、支柱を継ぎ足して大きくできるのは嬉しい!
大切に育てたポトスタワーは、長く楽しみたいですよね。
ポトスタワーが伸びすぎた時は、以上の方法を試してみましょう。
ポトスタワーの失敗を防ぐための注意点5つ
せっかくポトスタワーを作るなら、失敗は避けたいわ!
その気持ち、とても分かります。
枯らしたり腐らせたりせず、大切に育てたいですよね。
失敗を事前に防ぐために、5つの注意点をお伝えします。
- 置き場所は高温多湿で日当たりが良すぎない場所にする
- 水やりは土の表面が乾いて1日か2日経ったら行う
- 成長が止まっている冬に肥料はNG
- 根詰まりや根腐れが起こらないように気を付ける
- あまり多くはないけれど害虫にも注意
置き場所は高温多湿で日当たりが良すぎない場所にする
ポトスは高温多湿の環境を好み、日光も必要ですが、直射日光には弱いです。
長時間直射日光に当たると、葉焼け(見た目が白っぽくなったり、茶色く枯れたりする)を起こしてしまうので、常時直射日光が当たる場所は避けましょう。
しかし、暗く光が全く当たらない場所だと葉が成長しません。
適度に光を当てることが大切ですよ。
室内の蛍光灯や電球くらいの明るさがあれば大丈夫です
またポトスは乾燥にも弱いので、エアコンの風が直接当たるような場所は避けましょう。
水やりは土の表面が乾いて1日か2日経ったら行う
水やりをしすぎると、根元が腐ってきたりカビが生えたりするので注意が必要です。
ポトスは丈夫な植物なので、土の表面が乾くまで水やりしなくて大丈夫です。
特に冬は根が傷んでしまいやすいので、水やりの頻度を下げましょう。
日中の暖かい時間帯の水やりがおすすめです
植物を大切に育てていると、「きちんと水は足りているかな?」と心配になり、つい水をあげすぎてしまうことがあると思います。
水をあげすぎてもいけないということを、意識しておきましょう!
成長が止まっている冬に肥料はNG
冬にポトスが成長しないからといって、肥料をあげるのはやめましょう。
成長が止まっている時期に肥料をあげてしまうと、肥料焼け(根が損傷)を起こしてしまいます。
冬は成長が止まる状態が正常なので、そのまま見守りましょう
またポトスは基本的に肥料をあげなくて大丈夫ですが、もしあげる場合は4~10月がおすすめです。
根詰まりや根腐れが起こらないように気を付ける
根詰まりや根腐れを起こすと、ポトスは上手に育っていきません。
根詰まりが起きている場合は、一回り大きな植木鉢に植え替えをしてあげましょう。
根腐れが起きている場合は水やりの頻度を見直してみましょう。
根は水分や養分を吸い上げる一番大切な場所なので、特に気を付けてあげたいですね。
あまり多くはないけれど害虫にも注意
ポトスは害虫がつきにくい植物ですが、害虫被害にあうと葉がかすれて白くなり、ひどければポトスが枯れてしまいます。
ポトスにつく害虫例
- ハダニ
- キノコバエ
- カイガラムシ
- アブラムシ
乾燥する時期には害虫がつく可能性があるので注意しましょう。
害虫はポトスの葉の裏側につくことがあるので、チェックしておきましょう
あらかじめポトスタワーの失敗につながる原因を知っていれば、事前に失敗を防げますよね。
お伝えしたことを意識して、ポトスタワーのお世話をしてみてください♪
まとめ
- ポトスタワーの作り方はとっても簡単で、はじめてでもチャレンジしやすく、100均の材料で作ることができる
- ポトスはつるが短いものか、挿し芽のものを選ぶことで仕上がりが美しくなる
- ポトスタワーは植木鉢に立てた支柱に、ポトスが絡まっていくことで、できあがる
- ポトスは育つ力が強いため、小さなものでも2年経てば鉢の中が根でいっぱいになり、植え替えが必要
- 植え替え時には、水をあげてもなかなか土に染み込まず、下の葉の色が悪くなり落ちる現象が見られる
- 植え替えは、ポトスの成長期である5月から9月に行うのがベスト(35℃以上の猛暑日は避ける)
- ポトスのつるが伸びすぎた場合、つるをカットしたり、つるの向きを変えてあげたり、支柱を継ぎ足してあげたりして対処できる
- ポトスタワーの失敗を防ぐために、置く場所や水やりの回数に気を付ける
- ポトスの成長が止まる冬には、肥料をあげてはいけない
- ポトスは害虫がつきにくくはあるが、ついた場合枯れてしまう恐れがあるので注意する
ポトスタワーがあるだけで、お部屋がパッと明るく爽やかな感じになりますよね。
作り方の手順が同じでも、ポトスの色味や高さでいろいろな種類のポトスタワーが作れます。
またポトスタワーの作り方を一度マスターすれば、何度でも作れますし、大きく育ったポトスから別のポトスを作ることもできますね。
ぜひポトスタワーを作って、楽しい植物ライフを送ってみてください♪