ショートスリーパーって、早死にしそうで心配だわ…。
睡眠時間が短いと、体への負担が大きく健康に悪いイメージがありますよね。
ショートスリーパーは特別な遺伝子を持っているため短時間睡眠でも健康に問題はなく、早死にすることもないとされています。
しかし、実際にショートスリーパーである場合は少なく、ただの睡眠不足である可能性が高いため、頭痛や集中力の低下などをもたらします。
睡眠時間が短くても早死にすることがないなら、日中の活動時間が増えて、いろいろなことができるような気がしますよね。
忙しくてなかなか寝る時間を確保できない場合は、短時間睡眠でも効率よく体を休ませるようにしましょう!
この記事では、睡眠の質を高める方法も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください♪
ショートスリーパーは早死にしない!睡眠と寿命の関係
ショートスリーパーは、睡眠時間が短くてしっかり休めていない分、早死にしてしまうイメージがありますよね。
しかし、ショートスリーパーは、6時間未満の短い睡眠でも十分に健康を維持できる体質のため、早死にすることもないとされています。
短い睡眠時間の日が何日も続いても、眠気が来なかったり、健康上問題がなかったりすることが特徴です。
日本人の睡眠時間と、睡眠時間が健康や寿命にどう影響するのか紹介していきます。
日本人の睡眠時間は約7時間!忙しくて慢性的な寝不足も
日本人の平均睡眠時間は6時間〜7時間未満の割合が最も多く、特に30代や40代では、仕事や育児に追われてなかなか睡眠時間が確保できていません。
- 20代：スマホ、ゲーム
- 30～40代男性：仕事
- 30～40代女性：育児
近年では、不安やストレスが原因で、睡眠の質が悪化していると感じることも増えているようです。
睡眠の質が悪いと、寝不足や睡眠障害へと繋がり、日中に眠気を感じたり、ぼーっとして頭が痛くなったりすることが増えてきます。
仕事や育児で睡眠時間の確保が難しい場合には、休日にまとまった時間眠る場合も多いですよね。
しかし、「寝だめ」は睡眠改善の効果はあまり期待されておらず、体内時計がずれてその日の夜の寝つきが悪くなるなどデメリットもあるのです。
しかし、ショートスリーパーは浅い睡眠時間が短いだけで、眠りが深いノンレム睡眠の時間は一般の場合とほとんど変わりません。
睡眠時間だけで見ると、日本人はショートスリーパーが多いようですが、一般的には寝不足や睡眠障害である場合が多いのです。
睡眠不足は頭痛や肥満など健康への影響も大きい!
睡眠不足は、集中力の低下や頭痛など体の不調となって現れることが多く、健康へも大きな影響をもたらします。
睡眠研究の第一人者である白川修一郎氏によると、睡眠時間が5時間以下の日が続くと、お酒を飲んだときと同じくらい脳の機能は低下すると言われています。
体は日中に活動することで疲労が貯まりますが、睡眠中に分泌される成長ホルモンによって体が回復するようにできています。
しかし、睡眠不足だと成長ホルモンの分泌が少なくなり、体はダメージを修復することができません。
脂肪や糖の代謝も悪くなり、血圧が上がるなど、健康にも大きな影響を与えるのです。
さらに、睡眠時間が短いと、食欲を抑えるホルモン「レプチン」の分泌が低下し、食欲を高めるホルモン「グレリン」の分泌が増加します。
この影響で、睡眠不足は食欲増加に繋がり肥満を引き起こすと考えられています。
また、肌への影響も大きく、徹夜明けや睡眠が十分出ない場合に、肌がボロボロという経験もあるのではないでしょうか。
睡眠中に成長ホルモンが分泌されることで、肌の細胞が修復され、再生されることで美肌を保つことができるのです。
睡眠不足は集中力の低下だけでなく、食欲増加などにより生活習慣病になるリスクも高まりそうですね。
睡眠時間が短いと病気のリスクが高まり寿命が短くなる
睡眠時間と寿命については様々な研究がされており、睡眠時間が短いと病気のリスクが高く、死亡率が高くなると発表されています。
- 糖尿病
- 高血圧
- うつ病
- 認知症
睡眠を7～8時間とっている場合と、5時間未満しか眠っていない場合を比較すると、糖尿病のリスクが2.5倍という報告もあるのです。
一方、睡眠時間を7時間確保していると、生活習慣病のリスクが低くなり、死亡率も低いと発表されています。
ただし、睡眠時間が長すぎても病気の発症リスクが高くなり、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患や脳梗塞などのリスクが高くなります。
生まれつき睡眠時間が短くても問題ない体質でなければ、睡眠時間の短さは寿命に関係し、早死にする可能性もあるということです。
ショートスリーパーは有名人にも多い!!睡眠習慣に注目
有名人にはショートスリーパーが多く、数多くの功績を上げているナポレオンやエジソンなどが有名です。
ショートスリーパーであったために、長い活動時間でいろいろなことを成し遂げることができ、社会的に成功したとも言われています。
しかし、近年の研究で、有名人たちはショートスリーパーではなく、分割して睡眠をとっていたり、仮眠をとったりしていたという話も浮上してきています。
有名人たちはどのような睡眠習慣だったのか、紹介していきます!
ナポレオンは3時間睡眠で活動時間を増やして偉業達成
フランスの革命家であるナポレオン・ボナパルトは3時間睡眠だったと言われており、活動時間を増やして偉大な業績を成し遂げてきました。
足りない分は馬に乗りながら寝ることで補っていたという話も有名ですね。
しかし、近年では、3時間睡眠の他にも昼寝をしていたことも分かってきました。
馬に乗っている間だけでなく、会議の合間、お風呂などの時間を利用して、仮眠をとっていたようです。
仮眠によって、夜は3時間の睡眠でも活動することができていたとも言われていますが、それにしても睡眠時間が短いですよね。
睡眠時間が短くなると思考力や判断力が低下すると言われているので、しっかり戦術を立てて革命を成し遂げたナポレオンの偉大さが分かります。
エジソンは4時間睡眠で仮眠しながらアイデアを形に!
発明王として知らされるトーマス・エジソンの睡眠時間は4時間以下だったとされています。
エジソンによると、睡眠は時間の浪費だと考えており、「みんな寝すぎている。私は死んだあとにたっぷり眠るつもりだ。」と名言を残しているほどです。
一方で、4時間以上の睡眠をとると気分が悪くなるため、1～2時間程度の仮眠を複数回とっていたという説もあります。
仮眠をとるときには、両手に1個ずつボールを持ち、眠りに入ったとき手に持っていたボールが落ちることで目が覚めるようにしていたようです。
毎晩、徹夜をして研究していたエジソンもこのように仮眠をとりながらアイデアを形にしていたのですね!
イーロン・マスクは睡眠6時間の質が高まるように工夫
世界でも天才的な起業家と言われているイーロン・マスクの睡眠時間は6時間程度とされています。
午前1時～7時に睡眠をとっていたようで、質のいい睡眠をとるように生活習慣に気を付けていたのです!
夜の過ごし方としては、19時から食事を摂り、20時から仕事を再開して夜中の12時前後まで作業となります。
寝る前にはカフェインを控えるなど、短時間睡眠でもしっかり休めるように工夫していたようです。
毎日多くの仕事をこなさなければいけない起業家も、睡眠のとり方を工夫していたのですね♪
ショートスリーパーになる方法はない!遺伝子が関係!?
ショートスリーパーになれば、日中の活動時間が長くなるのでやりたいこともたくさんできそうですよね!
しかし、ショートスリーパーになる方法はなく、生まれ持った遺伝子が関係していることが分かっています。
そのため、多くの場合は睡眠時間を短くすると、日中の仕事や勉強に支障が出てしまいます。
寝る時間がなかなかとれなかったり、活動時間を延ばしたりするために睡眠時間を短くしたいなら、睡眠の質を上げることが大切です。
ショートスリーパーなのか診断してみて、そうでなければ今回紹介している睡眠の質を高める方法を試してみてください♪
ショートスリーパー診断♪あなたの睡眠時間は何時間?
普段の睡眠リズムと時間を記録して、1週間以上6時間未満の睡眠をとっているか確認します。
そして、健康に問題がなく、眠気や集中力の低下が見られなければ、ショートスリーパーと診断されます。
短時間睡眠者の特徴を参考に、診断してみてください!
- 睡眠時間が6時間未満でも朝スッキリ起きられる
- 昼間に集中力が低下したり眠たくなったりしない
日中の活動に問題なければ、体質的な要因や遺伝子が関係しているショートスリーパーと言えますね。
ショートスリーパーは睡眠に関わる遺伝子の影響と発覚
ショートスリーパーには遺伝子が関係しており、ショートスリーパーになる方法はないため、訓練してなんとかなるわけではありません。
カリフォルニア大学神経科学科の研究により、睡眠に関わる遺伝子に変異があるとされ、この遺伝子を持っていると長い時間活動できるとしています。
この遺伝子を持っていないのにショートスリーパーを目指すと、健康に影響をもたら可能性があります。
一般的に5時間未満の睡眠が続くと、思考力は低下し、健康にも影響が出るためミスが増えていくことが分かっています。
ショートスリーパーの人数は少なく、人口当たり1％未満と言われています。
そのため、ショートスリーパーと言っている場合の多くは、慢性的な睡眠不足である可能性が高いのです。
睡眠時間が減ると活動できる時間は増えますが、パフォーマンスが低下して悪影響となるため、睡眠時間の確保は大切です。
睡眠の質を高めて短時間でも効率的に体を休めよう♪
ショートスリーパーになる方法を探しても、ただ睡眠時間を短くするだけでは、日常生活に影響を与える結果となってしまいます。
睡眠時間を短くして日中の活動時間を短くしたいなら、睡眠の質を高める必要があります。
浅い睡眠だけでは、朝になっても疲れがとれず、すっきり起きられません。
睡眠の質を上げるためには、入浴方法を工夫したり、温かい飲み物を飲んだりすると、リラックスして入眠することができます。
睡眠の質を上げる方法にもいろいろあるので、試してみてください♪
- 食事は寝る3時間前までに済ませておく
- 入浴で体を温める
- 寝る前にスマホやパソコンは見ない
- 寝る1時間前くらいに温かい飲み物を飲む
- アロマオイルなどリラックス効果のある香りを使う
また、寝不足を感じるときには仮眠をとることで、効率よく活動することができるのでおすすめです!
仮眠は20～30分程度が良いとされており、適切な昼寝をすることは認知症や病気のリスクを減らすこともできますよ♪
まとめ
- ショートスリーパーは6時間未満の短い睡眠でも十分に健康を維持できる体質のため、早死にすることもない
- 日本人の平均睡眠時間は6～7時間未満の割合が多く、特に30代や40代では仕事や育児に追われて睡眠時間が確保できない場合が多い
- ショートスリーパーは浅い睡眠時間が短いだけで、眠りが深いノンレム睡眠の時間は一般の場合とほとんど変わらない
- 睡眠不足は集中力の低下や頭痛など体の不調となって現れることが多く、健康への影響も大きいため早死にする可能性がある
- 睡眠時間が短いと生活習慣病や虚血性心疾患など様々な病気のリスクが高まるため、早死にする可能性があるとされている
- 有名人にもショートスリーパーが多く、ナポレオンやエジソンなど数多くの功績を上げている場合が多い
- ショートスリーパーは遺伝子が関係しているので、この遺伝子を持っていない場合に睡眠時間を短くしようとすると日常生活に支障が出る可能性がある
- ショートスリーパーでない場合は、睡眠の質を高めて効率よく体を休めることが大切なので、高い睡眠効果が期待される方法を5つ紹介
日本人は睡眠時間が短くてショートスリーパーだと思っている場合も多いですが、実際には遺伝子の影響なのでただの睡眠不足である場合が多いのです。
睡眠不足の状態が続くと、日中の仕事や勉強に支障が出て、作業効率が落ちてしまう可能性があります。
睡眠時間を短くして体に負担をかけるのではなく、睡眠の質を高めたり、仮眠を取り入れたりするなど、しっかり休みましょう。
