多肉植物を室内で育ててみたいけれど、育て方がわからないし、初心者には難しいかしら?
多肉植物の室内での育て方には3つのポイントがあり、初心者のあなたでも簡単に育てられますよ♪
「日光」と「風通し」と「水」が育て方のポイントです。
水やりが多いと「根腐れしやすい」などの気をつける点もありますが、3つのポイントを守れば問題ありませんよ。
多肉植物は初心者にも育てやすい種類の植物で、室内でも屋外でも育てられるのです。
さらに、多肉植物には「春秋型」「夏型」「冬型」と3つの生育タイプがあります。
この記事では、多肉植物の育て方のポイントや生育タイプ、初心者におすすめの品種5つを紹介します。
多肉植物を室内で失敗せずに育てたい!というあなたはぜひ最後まで読んでみてくださいね。
多肉植物の育て方で初心者が室内で気をつけるポイント
初心者が多肉植物を室内で育てるときに、気をつけたい育て方のポイントは3つあります。
- 日照不足に気をつけること
- 風通しのよい場所に置くこと
- 水を与えすぎないこと
この3つのポイントに気をつければ、初心者でも室内で上手に多肉植物を育てられますよ♪
さらに、多肉植物には「春秋型」「夏型」「冬型」と3つの生育タイプがあります。
この項目では育て方のポイント3つと、多肉植物の生育型3つを解説します。
室内では日照不足にならないように気を付ける
多肉植物を室内で育てるときは、日照不足にならないように気を付けましょう。
1日に3~4時間は日光に当てることができる場所が最適です。
室内なら、窓際などの日が当たる場所に置くようにしましょう。
日光が不足すると、茎だけが必要以上に伸びてしまう「徒長」の原因になったり、葉の色が薄くなったりします。
なるべく午前中に日が当たりやすい場所だと、多肉植物にとってよりよい場所です。
夕方の西日はとても強いので、日光が好きな多肉植物でもストレスになることが多いといわれているので気をつけましょう。
風通しが良い場所に置くと湿気がこもらない
多肉植物を室内で育てる場合は、窓際など風通しが良い場所に置いて湿気がこもらないようにすることも重要です。
風通しが悪いと根腐れをしやすく、湿気がこもってしまい、害虫やカビが発生してしまう原因にもなります。
風通しをよくすると水はけがよくなり、根腐れを防止することができます。
できれば風通しが良い窓際などに置いて、湿気がこもらないようにするといいですね。
窓際に置くことが難しい場合は、サーキュレーターや扇風機を使って風を送るのもおすすめです。
多肉植物は寒さに弱い品種が多いので、エアコンの風が直接当たるような場所に置くのは避けましょう。
水を与えるのは月2回程度でOK
乾燥地帯にもともと生息している多肉植物は、湿気にも弱い特徴があります。
そのため水を与えすぎないようにしましょう。
水やりの頻度は、基本的に月2回程度で大丈夫です。
土が乾いているなと思ったタイミングで、水を鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。
土が湿った状態が続くとすぐに根腐れを起こしてしまうので注意してくださいね。
多肉植物には休眠期がありますが、その時期は水やりがほぼ不要です。
多肉植物の種類によって休眠期は異なるので、前もって確認しておきましょう。
多肉植物には3つの生育タイプがある
多肉植物は「春秋型」「夏型」「冬型」と、生育する季節によって3つのタイプに分類されます。
生育する時期には水や肥料を与えますが、それ以外の時期に与えると水や肥料が害になることがあります。
3つのタイプをまとめました。
生育タイプ | 生育適温 | 生育期 | 緩慢期 | 休眠期 |
---|---|---|---|---|
春秋型 | 10~25℃ | 春、秋 | 夏 | 冬 |
夏型 | 20~30℃ | 夏 | 春、秋 | 冬 |
冬型 | 5~20℃ | 冬 | 春、秋 | 夏 |
生育期は土が乾いたらたっぷり水を与え、日光をよく浴びさせます。
緩慢期は生育がゆっくりになるので、だんだんと水やりの回数を減らしましょう。
休眠期は成長が止まったり生育が鈍ったりするので水やりは最低限にします。
多肉植物を購入したり、寄せ植えしたりするときは生育タイプと育て方を確認してくださいね。
多肉植物初心者は特にしっかりと確認しましょう。
多肉植物で育てやすい初心者におすすめの品種5つ紹介
多肉植物は、生育タイプをしっかりと確認すれば初心者でも簡単に育てられます。
こちらの項目では初心者が室内でも育てやすい品種の中から「春秋型」を3つ、「夏型」と「冬型」をそれぞれ1つずつ紹介します。
5つとも初心者でも育てやすい品種なので、多肉植物を購入するときに参考にしてみてくださいね。
初心者におすすめの育てやすいセダムは春秋型
初めて多肉植物を育てるあなたにおすすめが「セダム」です。
国内で購入できる品種は耐寒性や耐暑性にすぐれていて、丈夫で育てやすいのがセダムの魅力。
雪や霜に当たっても傷みにくいのですが、高温多湿には弱いので注意してくださいね。
梅雨から夏は風通しがよい、雨の当たらないところに置きましょう。
風通しが悪いと、アブラムシなどの害虫が付いてしまうことがあります。
害虫がついたら嫌なので、扇風機やサーキュレーターで風通しをよくしてみます!
たくさんの種類があり、セダムだけで寄せ植えする「セダム丼」もSNSなどで人気です。
ハオルチアは室内で育てられるのでお手入れも簡単
明るい光を必要としないので、初心者が室内でも育てやすい「ハオルチア」です。
ハオルチアは大きくなっても15cmほどで、設置スペースが限られている室内でも楽しめます。
ハオルチアの生育タイプは「春秋型」で、葉が硬くて鋭い「硬葉系」と、やわらかく透明感のある「軟葉系」の2つに分類されます。
硬葉系は放射状に広がった葉と幾何学的に整った株が魅力で、おすすめは雪が降り積もったように見える「松の雪」という品種です。
軟葉系は葉がぷくぷくと膨らんでいて、キラキラと輝いて見える「オブツーサ」が人気です。
硬葉系と軟葉系のハオルチアをミックスさせて寄せ植えるのもおすすめです。
季節によって変化を楽しみたいあなたはエケベリア
「エケベリア」は、鮮やかな葉が重なって花のような形を作る「春秋型」の多肉植物です。
バラのような見た目が可愛いですよね。
晩秋から春にかけて日によく当てていると葉が紅葉します。
初春から夏にかけては小さな花を咲かせ、1年を通して楽しめる品種です。
ただし、高温多湿に弱いので風通しのよいところに置きましょう。
花が咲いていないときでも葉がバラのように見えるので、インテリアとしても楽しめる品種です。
初心者でも扱いやすく育て方が簡単なのは夏型のアロエ
多肉植物の中でも知名度が高く、万能薬ともいわれているのが「アロエ」です。
肥料をほとんど必要とせずに枯れにくいので、初心者でも育てやすい品種です。
世界に約500種の原種があるとされていて、直径が3cmほどの品種から10m以上に成長する品種まであります。
日本に流通している品種は、ほとんどが3~15cmほどの扱いやすい品種です。
アロエは強い日射しを好むので、ベランダや窓辺に飾るのがおすすめですよ。
オレンジ色の花を咲かす「キダチアロエ」や、肉厚で大きな葉が特徴の「アロエベラ」などが代表的な品種です。
平べったい球体が特徴のリトープスは冬型の代表格
リトープスはギリシャ語で「石に似る」という意味で、小石や岩に似た形をしていて、脱皮をする多肉植物です。
脱皮が始まったら水を与えるのをやめ、夏場は完全に断水し、涼しい半日陰で夏越しします。
秋に涼しくなってきてから徐々に水を与えはじめます。
葉は緑、赤、白、紫などさまざまな色があり、室内の雰囲気に合わせて色を選ぶのも楽しい品種ですよ♪
はじめてリトープスを育てるあなたにおすすめなのは、丈夫で枯れにくい「日輪玉(にちりんぎょく)」という品種です。
カラフルな品種を育てたい場合には、鮮やかな黄色が美しい「白花黄紫勲(しろばなきしくん)」が人気です。
さまざまな品種を寄せ植えすると、鮮やかなコントラストを楽しめるのでおすすめですよ♪
多肉植物の育て方は屋外でも簡単!地植えもできる
多肉植物は室内だけではなく、屋外でも育てることができます。
基本的な育て方は屋外も室内も同じです。
風通しがよく、日当たりの良い場所に鉢植えを置いて育てることもできますし、品種を選べば地植えをすることもできます。
雨よけや水の通りを工夫すれば根腐れしない
多肉植物は、少しであれば雨水に当たっても大丈夫です。
しかし、雨が長時間だったり、土砂降りの雨だったりすると根腐れやカビなどの原因になります。
鉢植えの場合は鉢に水がたまらないように受け皿をどかして、水の通りを確保するといいでしょう。
地植えにしている場合、梅雨時期などは上にビニールを張って雨よけをするのがおすすめです。
日光の当たりすぎには要注意!
多肉植物は直射日光を当てると溶けてしまったり葉焼けをしてしまったりするので、屋外の場合は半日陰くらいの明るい所に置くのがおすすめです。
具体的には雨ざらしにならない、屋根のある玄関やベランダがおすすめです。
ベランダに置く場合は天井から吊るしたり、いろいろな種類を寄せ植えにしてガーデンテーブルに飾ったりすると室内からでも見えて楽しめるのでおすすめですよ♪
多肉植物の育て方は屋外でも室内でも、気をつけるポイントがほとんど一緒です。
育て方が同じなので、屋外でも室内でも色々な場所に置いて楽しめるのがうれしいですね。
まとめ
- 多肉植物の育て方のポイントは「日照不足に気をつけること」「風通しのよい場所に置くこと」「水を与えすぎないこと」の3つ
- 多肉植物には生育タイプが「春秋型」「夏型」「冬型」と3つあり、それぞれの「生育期」「緩慢期」「休眠期」を事前に確認しておくとよい
- 初心者におすすめの「セダム」は丈夫で育てやすい品種で、セダムだけを寄せ植えした「セダム丼」がSNSで人気がある
- 「ハオルチア」は大きくなっても15㎝ほどで明るい光を必要としないので、初心者が室内でも気軽に育てられる
- 「エケベリア」はバラのような見た目が可愛らしく、紅葉したり小さな花を咲かせたり、1年中楽しめる
- 「アロエ」は「夏型」の多肉植物の代表格で、肥料をほとんど必要とせずに枯れにくいので、初心者でも育てやすい
- 「リトープス」は小石のような見た目でさまざまな色があり、室内の雰囲気で色を選ぶのも楽しい
- 多肉植物を屋外で育てるときは、直射日光に気をつけ、長時間雨ざらしにならないような工夫が必要
多肉植物を室内で育てるには、育て方のポイントを守れば、初心者でも簡単に育てられるのです。
育てたい多肉植物の生育タイプを事前にしっかりと確認してから購入してくださいね。
あなたも室内や屋外で多肉植物を育てて、癒されてみませんか。